新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

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がん細胞について(0007) ・・・丸山先生のお話その3・最終回(8/24会合)

2013年09月10日 | 集まりの様子
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丸山先生のお話の第3回目の紹介です。
・人間は60兆個の細胞から出来ていて、1個の細胞から60兆個まで増えていくが、 60兆個になるとぴたりと増殖が止まるようにプログラムされている。
・一方、際限なく増えて歯止めが効かないのががん細胞で、クルマでいうと①ブレーキが壊れて②アクセルを踏み放し③修理がきかないの3つが備わったのががん細胞。
・制御不能の原因を考えてそこを直してあげるといいのだけど、それが今はできない。
・生殖により親から子に伝わるのが遺伝で、生殖細胞のみが遺伝し、体細胞であるがん細胞は遺伝しない。
・一方、細胞ががん化しやすい性質は遺伝する。遺伝しやすい性質は環境因子が多い。
・40歳以前に発病するがんは遺伝的要因が多い。40歳以降の発病では遺伝の可能性は少ない。
・遺伝的に乳がんが発病することが分って、発病前に予防的に乳房を取ってしまうというニュースがあったけど、がんになりやすい性質が遺伝するので他のがんになる可能性は否定できない。
・がんは顔つきで悪性かどうかを判断している。だいたい当たる。人間だって顔つきで判断する事が多い。なので、ここの皆さんは警官の職務質問には会わない。(爆笑)でも、なかにはやさしい顔をして毒をもっているヤツもいて(爆笑)顔つきで決めていいのか、という話もある。(爆笑)
・がん哲学というのはがんになった患者さんの仲間になって波長を合わせてあげれば、その人にとってはすごい力になる。人間というのはそばにて波長を合わせてあげればものすごい力になる。治癒力というのは1人よりも3人、3人より5人、そばにそばに誰かがいるかいないかで全然違う。がん哲学はなにも勉強する必要はない。そばにいてあげて相手が息を吐いたら吐いてあげればいい、笑えば一緒に笑ってあげる。吐いてるときに吸っては駄目。(爆笑)あまり難しく考えないで気軽に飛び込んでくれれば、すぐに専門家になれる。是非とも北海道で初代のがん哲学コンサルタントになってください。(おわり)(J)

以下、がんはなぜ悪い病気なのかについての事務局の補足です。
*がん細胞は正常な細胞の新陳代謝の都合を考えず、自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。がん細胞は、周囲にしみ出るように広がる(浸潤)とともに、体のあちこちに飛び火(転移)し、次から次へと新しいがん組織をつくってしまい正常な細胞を圧迫する。また、がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養をどんどん取ってしまい、結果、体が衰弱し、様々な病気を併発しつつ死に至る。(J)

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