丸太材が入った。11月の新月の前に、2軒分の杉丸太を伐って置いた。と言う事は、なんと約一年前から注文をしてくれていたのだ。山で3カ月葉枯らし乾燥をして、ストックヤードで、半年近くストックされていたものだ。さすがにダメージは目立つが、其のこと以上に、流れた時間が、施主さんに与えてくれるものがある。長時間自然乾燥されたことにより、木の動きも納まり、完成度の高い、納得出来る木の家になることは、確信出来ている。自然素材の建物には時間をかける事が大切だと、日頃から思っていたが、中々現実には難しい。施主の都合、作り手の都合が優先されがちだから。磨いたり、塗装の仕上げの手間は、かなり余計に掛かるが、それ以上に私は、この家の完成後の様子を見る事が楽しみです。今建てている新月伐採のF邸とともに、経過を観察して、経過を報告していきたいと思います。
許可を取り、4トンのトラックに10m材を積んだ時の風景。中々迫力です。家の建て込みは狭い場所が多く、アイビーログ工房では、ログハウスを建てる場合、クレーン車が入れる事が、建設上、必要条件になっています。4トントラックで最大運べる長さが、10mなのです。前後に丸太が出ているので、カーブ等はかなり気を使います。約20年やっているので、なれそうなのですが、未だに緊張感一杯で運転しています。現場に無事着くと、本当にホットします。大きな車が入れる所だと、運送会社の、大型トラックに頼めるのですが、狭くて、積みかえをしないといけない現場では、大変なので、自分達で運ぶのです。運ぶ事もそうなのですが、全ての作業が順調に行かないと家は建ちません。そう考えると、家を建て続ける事は、全てが無事に進むという事なので、奇跡的に凄いなと、改めて思いました。でもプロと言う事は、そう言う事の積み重ねが出来ると言う事なのですよね。と言う事は、オレ達は凄い????
少し前の大雨で増水した物部川。空梅雨と言われていますが、帳尻を合わすのが、自然です。空梅雨の後の大雨。その時災害が起こらないよう願うだけですが。それより物部川が増水した後、中々濁りが治まらない事が気になります。四万十川なんかは、上流が濁っていても下流は澄んでいたりする位、自浄能力が高い事を考えれば、物部川の病の深さが感じられます。ダムで幾重にも寸断され、河口に近い場所にもダムがあることが、原因ですが、山の荒廃も問題ですが、木が循環的に使用されなくなっている事が、一番の問題です。安いからと言って、海外から輸入して家を建てると、山の木が使われなくなり、手入れ出来ず、山が荒れてきます。山とか川は、経済だけでなく、故郷その物なのです。お金、経済だけ考えていると、大切な故郷も無くしてしまう事になってしまうのです。木の家が快適なのは、良く知られていますが、ハウスメーカーの木は、木を使って作った素材が多く、純粋な木ではない事が多く、施主さんは木の家だと思って買っても、加工ウッドの家と改めた方が良いと思っています。高知県は、森林率84パーセントの森林県。本当の木を使い、家や、暮らす道具を創る事は、環境にも財布にも優しいと言えます。其の事により、川や山の環境を守る事が出来るとしたら、こんなに良い循環はないと思うのですが。
先週末の天気予報が外れ、雨の日が続いています。仕事が進まず、中途半端な天気に参っています。写真は、土曜日の夕方、高知大学の林業塾の学生達が、アイビーログ工房のFM、高知が元気になる家、の収録に参加している所です。これから始まる、ツリーハウスじゃ無い、高床式の家作りの、進行状況や抱負、完成後の使い方等を、楽しそうに語ってくれました。今は、皮むきの途中で、6月中頃からアイビーログ工房で作業が始まる予定です。デッキを広くして、屋根は草屋根にして、壁は丸太の落とし込みの本格的なログハウス「ピース&ピース」。見応えのある、地元の素材だけを使った建築になる予定です。一般の方の、手伝い参加も歓迎です。興味のある方はアイビーログ工房までお問い合わせ下さい。今年中の完成を目指すそうで、色々な方の協力も大歓迎です。建てる場所は、物部キャンパスの中で、色々な人に、関わって貰える場所になると思います。
アイビーロゴ工房の公式HPは こちらから
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