赤松の原木の山。珍しいので市場の人に聞いた所、近頃はあまり売れないそうです。プレカットが隆盛で、曲がりのある丸太は、使う事が難しく手刻みの工房は少なくなる一方。でも目先の効率ばかり考えて行くと、大切なものを無くす気がします。木を曲がりあるまま製材せずに使うことは、癖の出やすい松もあまり癖が出ず。曲りを上使いに使用すると、強度が出ます。製剤するとB級材になりますが、丸太をそのまま使うと、強く美しい梁となります。無節のA級材は美しく狂いも少なく、加工精度も高く良いのですが、大スパンに架ける梁等には向きません。高価なこともありますが、曲がりのある癖のある木を、癖を読んで使うほうが強く、私は美しいと思うのです。木は今強度の不均一により、大きな建築物から、木が淘汰されてて来ています。しかしそれは大量生産の思考で、きちんと木を見て使う場所を決める事が出来れば、もっと可能性は高まるとおもうのです。日本には木造の大建築が数多く残っています。法隆寺をはじめ、奈良、京都には、今も世界に誇るべき建築が残っているのです。木の文化は、日本の世界に誇るべき物なのに、作業効率が悪いという理由だけで切り捨てて行きたくはありません。なおかつ丸太をそのまま使うと言う事は、いらぬ流通が無く、そのまま木の備蓄にもなり、環境にも良い建築だと、断言出来ます。高知は84パーセントが山の、日本一の森林県。アイビーログ工房は、高知から、木の文化を発信して行きます。
アイビーログ工房の公式ホームページはこちらから
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