古い民家を改修し、ギャラリー等に再利用する事が、近年多くなって来ています。骨組みがしっかりしている事と、曲がり張り等に、美しさを感じるからかも知れません。近年の建築はプレカットが主流となり、コストを追い過ぎるようになり、結果出来あがった建築は、何処にでもある、線の細い、鉄骨作りと変わらない物に成って来てしまいました。職人の存在を感じられない、機械のような製品になってしまったように、感じています。だから天井裏に隠されていた、曲がり梁や、大きな柱を見ると、感動を覚えるのだ。木は唯一、みるだけで、量感を感じえる素材だと聞きました。その育つにかかった、膨大な時間と、職人が手刻みで作業した時間に、感動するのだと感じています。近年耐震強度をクリヤーしていると、大きく歌ったCMが多く、施主もその事を基準に選ぶ事が多く、日本全国何処も一緒の、詰らない風景が増えて来ています。古い民家は100年以上建っている訳ですから、今の知恵を組み合わせれば、もっと良い地方の風景が作れます。家は骨組みも大切ですが、軸組みだけで建っている訳では有りません。その上に施工する素材の方が大切です。それは、20年程度で力を失う、ボンドや素材でなく、自然のままの木と土で作る事が、重要だと私は、考えています。そうすることで、地方の景観が作られ、地元の産業文化も守られ、なおかつ長寿命の、快適で、安全な建築が出来る事になります。アイビーログ工房は、そう言う愛される建築を作って行きます。
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