写真はK君が作った、お風呂の芳香剤の桧の板。土台の切れっぱしを、お風呂に入れて、桧の香りを楽しもうと、家に持って帰ったら、奥さんに駄目だしを受けたそうだ。四角の切れっぱしでは、お風呂に入れる気にならないと言われ、作りなおしたのが、写真の、針葉樹の形をした、桧の板だ。これはOKがでたそうです。実用とは関係が無いのだが、少しの遊び、気使いで、楽しい物に変わる。ゴミになるものが、喜んで使って貰える物に変わる。家も同じ、少し想いをこめると、楽しい家へなる。若いビルダーは、感性を磨いて貰いたい。美しい物、楽しい物を沢山見て、触って、自分独自の楽しさ、美しさを、磨き、その楽しさを、少しだけ、自分の建てる家へ入れて、施主さんに喜んで貰える家へ、して行って貰いたいと思う。少し、気を使い建てるだけで、家は愛されるようになる。我々と、大量生産のメーカーとの一番の違いはそこなのだ。素材も違うが一番言いたいのは、職人の手の後が見える事だ。あまり目立たないが、良い家、長く愛される家には、職人の手の後、気使いが見える。そんな家を建てて行こう。こだわりを持った、施主さんが増えて行く事が、高知の、日本の風景を変えて行く事に繋がるのだろう。