ドア一つで家のイメージはがらりと変わります。写真は安芸の遊牧民の建具ですが、真中のスリットのガラスが、外の風景、何があるか、気になります。アイビーログ工房の建具は、無垢の桧、杉の建具が多く、内部の物は無塗装です。写真のドアのように、色を付けても面白いとは思いますが、それは施主さんの楽しみにしております。木の家は、無垢の木の建具が自然でなじみますが、色を付けると又違った良さもあります。我が家では、木の色の変化に、歳月の経過を感じています。
写真は、さくら動物病院の建具。動物にいたずらされても良いように、堅木の樫で作りました。風雨に打たれ、汚れて来ていますが、手入れさえしていれば、自然な感じで貧しさは感じられません。自然木の建具の良さは、人の生活と共に、自然に変化して、日々新しい風景を作って行く事にあります。手を入れる事でさらに美しく感じれる事も、無垢の家の良さであると思います。