丸太を両面引きしたものを、丸太の柱の間に落とし込んだ、ピーセンピースの壁。白かった木肌が、飴色に変って来ています。歳月が木に、色の変化を与え、この家独特の雰囲気を与えてくれています。12年の歳月の証し。近頃、木の動きも安定していますが、季節の変わり目には、バキッと音がします。まだ生きている事を感じます。昔、家を建てる時、松梁を一杯組んで、屋根裏に積んでいたのですが、あれは、将来建てなおす時に使うために乾燥を兼ねて、備蓄していたと聞きました。先人は100年~200年先を考えて家を建てていたのです。今、日本の山には、森に木が溢れている。備蓄出来る時代なのです。先人に習い、将来に備蓄出来るような、家を建てるべきなのではないかと思っています。将来に備蓄。良い家を建てる事は、快適さもですが、環境にも優しいのだと、感じています。