一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

09.熱海温泉 「福島屋旅館」

2005-07-20 00:46:38 | 静岡
かつては「東の熱海、西の別府」と謳われ、わが国を代表する歓楽温泉地として栄華を極めた熱海温泉。海岸沿いに大型豪華施設が林立する熱海の夜は”100万弗の夜景”と謳われ、高度成長を象徴する風景としてしばしばとりあげられた。
しかし、近年は団体客の減少や行楽客の大型施設離れの逆風にさらされ、廃墟や空き地の目立つ温泉街に往年の勢いは見られない。
それでも、市街地だけで545ケ所の温泉井をもち、エリア総湧出量18,023L/min(平成15年2月の熱海温泉組合温泉実態調査)を誇る熱海温泉の力はまだまだ健在である。

ここは熱海のほぼ中心部にある年季の入った温泉旅館で、温泉好きの間で評価が高い。すぐよこに熱海七湯のひとつ「風呂の湯」の泉源がある。
玄関の木枠のガラス戸に縦書きで書かれた”温泉旅館 福島屋”の屋号が渋い。
木造2階建の館内は、暗めの照明に黒光りする木の廊下がいい味を出している。
熱海の日帰り湯では破格の300円なので地元の人も銭湯がわりに利用しているようだ。

総木造の脱衣所は、橙白色の丸い照明の下、タイル貼の洗面台に鏡、木製ベンチに籐の脱衣籠・・・。なにもかにもが絵になっていて文句のつけようがない。
半地下のような暗めの浴室には一段低く石造7.8人の深い浴槽と、そのよこに3人くらいの空の小浴槽が据えられている。

やや熱めのお湯はかすかに懸濁し、灰白色の湯の花がただよっている。明瞭な塩味+苦味でほぼ無臭。弱いキシキシととろみがあって、ほどよい重さの感じられるあとを曳くようないいお湯だ。
ちょうど昼下がりのアイドルタイムだったためか、贅沢にも独占。隣の女湯から聞こえてくる地元のおばちゃんたちの世間話を聞き流しつつ、ただひたすらお湯に浸かる。
渋い浴場に入り応えのあるお湯・・・、往年の名湯、熱海温泉の片鱗にふれたような気がした。

なお、分析書はみあたらなかったが、浴感や味臭からみて、かなりの成分濃度があるかと思われる。(Ca・Na-Cl泉ではないかと・・・)

                                    文・画像 別働隊@うつぼ

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1 コメント

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Unknown (みんなのプロフィール)
2005-07-20 23:11:24
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