有名なのにお湯の実態はナゾに包まれている。そんな温泉がたまにある。ここはその典型だろう。茨城を代表する温泉旅館として高い知名度をもちながら、その情報のほとんどは豪華な施設や料理、海を望む展望露天のロケーションに関するもので、”お湯そのもの”についての情報はきわめて少ない。
ハイグレードな大型施設だから、メイン客層を考えても宿側の情報は当然上のようなものになるだろう。客側にも原因はあると思う。もともと茨城は温泉好きには人気の薄いところで、”バリ循カルキエリア”などと揶揄されたりもする。自然、お湯についてとやかく云うような人間の足は遠のく。それに、温泉ファンは大体において安宿志向だ(笑)
そんなこんなでここのお湯についての情報が、いつまでたっても発信されないという構図になっているのではないか。
それでも、「かなり濃厚な食塩泉らしい」というハナシは漏れ伝わってきていて、前から気にはなっていた。宿泊はとても手の届くものではなく、昼前後の限られた時間帯に、併設の食事処で食事した客だけが許される日帰り入浴を狙うしかなかった。
細かいレポはこちら(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)にあるが、”どぎもを抜かれた”というのが率直な感想である。
とくに「別館大観荘」の露天がよく、全面茶クリーム色の析出でこてこてにコーティングされた湯船からは、なんと松之山を彷彿とさせる墨臭系の絶品アブラ臭が香り立っている。
お湯の鮮度感も高く、かけ流しかとも思われる。他県に出しても全く遜色のない堂々たるお湯だ。
じつは茨城には渋~いお湯がいくつもあるのだが、いずれも情報は少ない。「100湯暫定選外リスト」にもいくつか挙がっているので、併せて廻られることをおすすめする。
Na・Ca-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉) 71℃ 他不明
文・画像 別働隊@うつぼ
ハイグレードな大型施設だから、メイン客層を考えても宿側の情報は当然上のようなものになるだろう。客側にも原因はあると思う。もともと茨城は温泉好きには人気の薄いところで、”バリ循カルキエリア”などと揶揄されたりもする。自然、お湯についてとやかく云うような人間の足は遠のく。それに、温泉ファンは大体において安宿志向だ(笑)
そんなこんなでここのお湯についての情報が、いつまでたっても発信されないという構図になっているのではないか。
それでも、「かなり濃厚な食塩泉らしい」というハナシは漏れ伝わってきていて、前から気にはなっていた。宿泊はとても手の届くものではなく、昼前後の限られた時間帯に、併設の食事処で食事した客だけが許される日帰り入浴を狙うしかなかった。
細かいレポはこちら(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)にあるが、”どぎもを抜かれた”というのが率直な感想である。
とくに「別館大観荘」の露天がよく、全面茶クリーム色の析出でこてこてにコーティングされた湯船からは、なんと松之山を彷彿とさせる墨臭系の絶品アブラ臭が香り立っている。
お湯の鮮度感も高く、かけ流しかとも思われる。他県に出しても全く遜色のない堂々たるお湯だ。
じつは茨城には渋~いお湯がいくつもあるのだが、いずれも情報は少ない。「100湯暫定選外リスト」にもいくつか挙がっているので、併せて廻られることをおすすめする。
Na・Ca-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉) 71℃ 他不明
文・画像 別働隊@うつぼ