一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

88.宮野原温泉 「宝山荘」

2005-08-13 23:45:26 | 新潟
湯巡りをしていると、ふしぎと印象がダブるエリアがある。新潟、妻有あたりの信濃川沿いと、群馬の吾妻川沿いもそのひとつだ。

どちらも東西に流れ、周辺に個性豊かなお湯を散りばめて、上流、西側の山ふところにはかたや野沢、かたや万座・草津と、硫黄泉系の老舗温泉地がどっしりと構えているところも似ている。
妻有のゆくら(原町)竜ヶ窪など強力アブラ臭食塩泉に対し、吾妻には川原湯がある。ミシン系アブラ臭の名湯百合居には吾妻峡のお湯が重なる。いぶし銀の田中に応じるのは半出来根古屋か・・・。
吾妻には「ミオンなかさと」千手などモール泉系のお湯は少ないが、金島つま恋貴乃湯など妻有にはみられない赤茶色のにごり湯があって、どちらも湯巡りに変化を与えてくれる。

吾妻のアワつき湯として知られる平治に対応するのはどこだろうか・・・。泉質やロケこそ違うが、いの一番に頭に浮かんだのがここ宮野原だ。
信濃川の河岸段丘の上にあるこの温泉宿は、庶民的な雰囲気があり日帰り客も積極的に受け入れている。そばなど食べながら、広間でゆったりと過ごす地元の人も多いようだ。

6.7人のこぢんまりとした男女別内湯のみで、岩の湯口から40L/minほども投入してかけ流されているので鮮度感がすこぶる高い。
ビール色をしたお湯は湯口でたまご味にイオウ臭。かなりの量のアワつきがあり、重曹泉系のツルすべとあいまってとても湯ざわりがいい。重曹メインのアル単だが、アワつきの効果かかなり強い温まり感もある。

ここも、今回の100湯プロジェクトで田中「しなの荘」との選択で最後まで意見がわかれ、決着オフの対象となった。オフ当日の宮野原は絶好調で、湯口まわりを気泡で真っ白にしてわれわれを出迎えた。田中も味わいぶかいお湯(コアな温泉マニアはむしろこちらを推すかもしれない)だったが、やはりアワつき+ツルすべの明快なわかりやすさがある宮野原で意見が落ちついた。
地味なお湯だが、とくにあわあわファンは外すことのできない一湯だと思う。

アルカリ性単純温泉 (Na-HCO3・Cl型) 33.6℃、成分総計=542.5mg/kg、Na^+=125.7mg/kg (91.50mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=84.8 (40.08)、HCO_3^-=179.3 (49.21)、CO_3^2-=19.2 (10.71)、陽イオン計=142.4 (5.98mval)、陰イオン計=283.3 (5.97mval)、メタけい酸=115.0 <H14.8.1分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

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