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1月8日(日) 1年ぶりの湯河原温泉。

2023年01月10日 18時37分22秒 | 2023年

 8時起床。

 朝食は梅干しオートミール。

 今日から1泊2日で、湯河原温泉へ行く。1年前に泊まった「おんやど恵」さんを娘がかなり気に入っており、事あるごとに「おんやどいきたい」と言っていたのだが、来月に控える誕生日に欲しいものを聞いた時にも「おんやど」という答えが帰ってきたので、実現させることにした。本当は2月の誕生日に泊まりたかったのだが、明後日から館内リニューアル工事で長期休業に入るとのこと(今日が最後の宿泊受付日)で、予定を前倒した。

 荷造りと身支度を整え、新横浜10:15発の東海道新幹線こだま715号に乗り、小田原へ。たった15分の新幹線旅である。

 駅から15分ほど、かまぼこ通りの一番奥まで歩く。ここから海側へ入ると、西湘バイパスの下をくぐって浜へ出られる。

 今日はとても天気が良いし、風もほとんどない。潮の香りと波の音が心地よい。

 箱根の山もよく見える。

 沖で漁船が行ったり来たりしている。何を獲っているのだろう。相模湾は箱根の山々から流れ込むミネラル豊富な水のおかげで、美味しい魚がたくさん獲れる。

 1年前は怖がって波打ち際に近づけなかった娘だが、だいぶ近くまで行けるようになった。成長を感じて嬉しい反面、海が怖いというのは真っ当な感覚だと思うので、大きくなっても完全に忘れることはしないで欲しい。

 山上蒲鉾店直営のレストラン「CAFE&RESTAURANT やまじょう」で昼食。11月に一度娘を連れてきており、かまぼこカルボナーラが大のお気に入りになったのだが、妻を連れてくるのは初めてである。

 海が見える特等席へ座る。先ほど浜から見えた漁船が引き続き頑張っている。

 料理を待つ間、各々好きな本を選んで読みながら待つ。

 私はこの本。この場所で読むのにぴったりだ。

 蒲鉾の製造工程はこんな感じ。

 どうやら、実際に職人さんが勉強していた本のようだ。美味しい蒲鉾が出来るまでには、こういう見えない努力がたくさんあるのだろう。

 「小田原かまぼこと手焼き伊達巻」。生グチのすり身の割合による上、特上、極上の3ランクの蒲鉾と、手焼きの伊達巻が食べられる。蒲鉾は娘が1切れ、もう1切れは妻と私で半分こ。伊達巻は娘が独占した。分け方がかなり不公平だ。

 娘のメインは、「かまぼこのカルボナーラ」(通称:かまぼナーラ)。蒲鉾もカルボナーラも大好きな娘がハマるのは必然ともいえる。

 妻は、最近新たに登場した「かまぼこときのこのペペロンチーノ」。カルボナーラと同じく、ペペロンチーノも本格的な味である。蒲鉾の風味と食感もとても良いアクセントになっている。パスタと蒲鉾って、かなり相性が良いのではないだろうか。

 私が選んだのは、オープン当初からのメニューでずっと気になっていた「ヤマジョウサラダ」。地元産の無農薬野菜のサラダに、蒲鉾と伊達巻が入っている。蒲鉾はまだしも、伊達巻と野菜って合うのかな?という疑問があったのだが、蒲鉾の塩味と伊達巻の甘みが野菜の味を引き立てている。

 ここまでのメイン料理が美味しいのはもちろんだが、特筆すべきはセットの本日のスープとして出てきた「いわしつみれのスープ」である。いわしつみれは山上蒲鉾店の人気商品のひとつだが、その出汁の旨みがこれでもかと抽出されたスープで、思わずおかわり注文をしてしまうほど美味しかった。これは今後間違いなく毎回注文することになるだろう。

 食事を終え、デザートも頂く。妻は珈琲、私はカフェオレを注文(娘は最初からオレンジジュースを飲んでいる)。

 私が選んだデザートは「小田原産無農薬柿のアイスクリーム」。しっかり柿そのものの味がする。

 妻が選んだのは「伊達巻チーズケーキ」。食べた瞬間は普通に美味しいチーズケーキといった感じだが、後から伊達巻の風味がやってきて面白い。添えられているレモンソースとの相性もとても良い。娘も気に入ったようである。

 食事を終え、再び海を見に行ってから、腹ごなしに小田原城まで歩く。食事中はすこぶる元気だった娘だが、歩き始めるとすぐに「つかれたー」と甘えだし、所々で抱っこをせがんできた。

 小田原城の梅は少しずつ花が咲き始めている。

 娘がスマホを貸してくれと言うので何かと思ったら、私たちの写真を撮ってくれた。最近は妻とのツーショットを撮る機会がほとんどないので、これからはちょくちょく娘にお願いしよう。

 娘が小田原城に登りたいと言うのでやってきたのだが、いざ着いたらもう階段は上れないと言い出したので、お城の裏にある子ども遊園地へ流れつく。パトカーやバイクの乗り物をはしごし、もう階段を上れない人とは思えない笑顔を振りまいていた。

 小田原駅へ戻り、次の電車の時間まで駅ビルで少し休憩。私はここから見る小田原駅前の景色がとても好きだ。

 東海道線で湯河原へ移動し、宿泊先の「おんやど恵」に到着。

 部屋に案内されて窓を開けると、温泉の良い香りが漂っている。

 さっそく温泉へ。1回目は娘と一緒に入る。ここは場所の入替がないから、男湯と女湯の両方に入れるのは小さな子どもの特権である。

 相変わらず湯触りの良い温泉で、身体の芯から温まった。また、娘が露天風呂に浸かりながらとても幸せそうな顔をしていて、思わず笑ってしまった。本当に4歳なのだろうか。

 妻が出てくるのを待つ間、お庭の池の鯉を眺める。身体がぽかぽかなので、ちょうど良い外気浴である。

 妻も合流し、ロビーにある野球盤やエアホッケーで遊ぶ。娘は前回来た時に野球盤がたいそう気に入ったようで、この時間をずっと楽しみにしていた。

 キッズルームへも行ってみる。思っていた以上に広い部屋で、絵本コーナーや本格的なおままごとコーナー、滑り台やトランポリン、ボールプールまである。娘はトランポリンからボールプールへ何度もダイブしていた。

 ボールプールは大人でもテンションが上がる。周りの目がなければ私も飛び込みたいところである。

 部屋へ戻り、18時から夕食。

 昨年同様、娘のお子様プレートがすごい。子どもの大好きなものが勢揃いしている。

 お造りは地魚中心。金目鯛、ハタ、目鯛は相模湾で獲れたものらしい。

 海老名の酒蔵・泉橋酒造の3種飲み比べセットを別注。私も少し舐めさせてもらったが、一番甘い「恵」が気に入った。

 「おとうさんはのんじゃだめでしょー!」と注意を受ける。よくわかっていらっしゃる。

 お凌ぎの湘南しらすパスタ。これも地物である。

 名物の鮑やわらか煮。お刺身のこりこり感も好きだが、煮物になっても美味しい。

 飛騨牛のすき焼き。お肉はもちろん出汁がとても美味しくて、野菜がとても進む。

 鱧の天ぷらや牡蠣ご飯など。この頃にはお腹いっぱいである。

 デザートを食べ終えると、一気に眠気が襲ってくる。

 妻と娘が腹ごなしも兼ねて売店まで出掛け、青島みかんジュースを買ってきた。みかんそのものを飲んでいるようで美味しい。娘曰く、「にがつめたすっぱ」な味だそうだ。あまり良い意味に聞こえないが、気に入ったようである。

 食事を終え、再び温泉へ繰り出す。今度は私は1人なので、給湯口近くの熱めのところにゆっくり座る。露天風呂に出ると、娘の声が聞こえてきた。

 中庭にある足湯に浸かり、妻と娘を待つ。

 外気はかなり冷たいが、足湯のおかげで全身ぽかぽか。

 ロビーの野球盤やエアホッケーで遊んでから、部屋へ戻る。

 入浴後のデザートは、箱根ジェラート。小田原のみかん農園「秋澤園」で獲れた湘南ゴールドや清見オレンジを、伊勢原にある石田牧場直営のジェラート屋「めぐり」が加工している。知る人ぞ知る贅沢な組み合わせである。美味しくないわけがない。

 娘を寝かしつけてから、妻とゆっくりお喋りをする。

 日付が変わる頃に就寝。ずっと身体がぽかぽかしていて、気持ちよく眠ることが出来た。