社会を見て、聞いて、感じる。

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8月12日(木) 朝活。

2021年08月14日 08時21分22秒 | 2021年

 5時起床。一瞬で目覚ましを止め、妻と娘を起こさず寝室を出ることに成功する。

 今日は出勤日だが、その前に少しプチ乗り鉄をする。前から一度乗ってみたいと思っている電車がある。今日から妻がお盆休みで娘も保育園に行かないので、私も朝から動きやすい。

 身支度を整え、5時半過ぎに家を出る。

 東海道新幹線には1日に1本だけ、新横浜始発の列車が設定されている。6時00分発のひかり533号広島行きである。東海道新幹線の営業運転は6時開始で、東京駅と品川駅をそれぞれ同時刻に出発するのぞみ号が設定されているが、このひかり533号に乗れば新神戸まではそれらの列車より先着できる。これほどのぞみ号に抜かれないひかり号も珍しい。

 定刻通りに出発できそうだ。

 せっかくなので先頭車両に乗る。

 東京や品川始発とは違い、この列車に乗れる人は限られる。

 せっかくなので、今回はスマートEXを使ってみた。ICカード(私の場合はApple PayのSuica)で乗れるので、切符を発券する手間がなくて楽だ。

 定刻通りに新横浜を出発。やはり、新幹線は早い。普段は東京方面にしか乗らないので200キロくらいまでしか出ていないが、新横浜以西は線形が綺麗なので本領が発揮される。

 15分で小田原に到着。本当にあっという間だ。

 私以外にもポツポツと降りる人がいる。

 新幹線待合室内にある「東華軒」の売店で駅弁を買う。お目当ては、今月9日から定番商品に加わった「小田原提灯弁当」。東華軒さんの公式Twitterで告知されていて、朝一番でも買えるかどうかリプを送ったら、丁寧に返信を下さった。ありがとうございます。

 次の電車まで少し余裕があるので、小田原駅周辺を散策。まずは西口へ出てみる。

 ロータリーにいらっしゃる北条早雲公にご挨拶。おはようございます。

 続いては東口(小田原城のある方)へ向かう。

 一応こちらがメイン出口ということになるのだろう。

 駅前のロータリーからもかろうじて天守閣が見える。

 せっかくなので、もう少し近寄ってみよう。

 公共駐車場の最上階まで上ってみる。

 手前に高校の校舎が建っているので、見え方はそんなに変わらなかった。

 駅へ戻ると、小田原提灯が出迎えてくれる。お弁当を食べるのが楽しみだ。

 いよいよメインイベントである。今年の3月に新たに登場した特急湘南号に乗る。この特急は以前に走っていた湘南ライナー号の代替列車で、東京・新宿-小田原間の朝の上りと夜の下りでのみ走っている。当初は「湘南ライナーを特急に格上げした実質的な値上げじゃないか!」という批判的な意見が多かったが、車両も格上げされたし、いざ運行が開始されてからはそこそこの乗車率を維持しているそうだ。ただ、今はまだキャンペーン期間で特急料金が割引されているので、正規料金一択になる10月以降が本当の勝負になる。

 私が乗るのは小田原06時58分発の湘南8号東京行きである。

 車両は中央線からやってきてリニューアルされたE257系。先日乗車した特急踊り子号と同じ(共通の運用)だが、名前が違えばまた別の列車なのだ。

 小田原の時点では車内はガラガラだが、座席ランプを見る限り、この後の停車駅で半分近くは座席が埋まるようだ。お盆休みの時期でこれなのだから、普段はもっと人気があるのだろう。

 定刻通りに小田原駅を出発。すぐに小田原提灯弁当を開ける。

 金目鯛の照焼きや海老フライ、鶏そぼろなどのおかずと、アサリの佃煮と梅干しがのった鯛めしの2段構成である。

 写真では見えないが、海老フライの下に入っているわさび漬けが美味しい。これを食べながら炭酸ジュースを飲みたい。

 海老フライを食べると、おかずの全容が見えてくる。金目鯛の下には名物の鶏そぼろがある。

 鶏そぼろもそうだが、この鯛めしも東華軒の名物である。ふわふわの食感と鯛の香りが特徴的だ。アサリの佃煮と梅干しも存在感抜群で、良いアクセントになる。最後の一口を梅干しと食べると、口の中がさっぱりする。ごちそうさまでした。

 先ほど、この列車の車両は踊り子号と同じだと言ったが、同じ東京-小田原間でも、踊り子号は通常の東海道本線、湘南号は(列車にもよるが)東海道貨物線を走る。小田原を出てすぐに、東海道本線(旅客線)から並走する貨物線へ転線する。貨物線を通ることで、通勤ラッシュ真っ只中の本線の過密ダイヤを避けてスムーズに走ることが出来る。

 奥の2本が東海道本線、手前の2本が貨物線。

 鴨宮駅を通過。貨物線なので、こちらにはホームがない。

 小田原駅を先に出発した上り普通列車を追い抜かす。別路線を走っているから、駅での待ち合わせをせずとも走りながらの追い抜きが可能となる。

 最初の停車駅は茅ケ崎。茅ケ崎と藤沢には貨物線にもホームがあり、この特急湘南号専用(かつては湘南ライナー専用)となっている。

 次の藤沢駅から多くの乗客が乗ってきて、乗車率は4割くらいになった。

 藤沢を出ると、次の停車駅はもう品川である。大船はもちろん、横浜にも止まらない。大船には貨物線ホームがないし、横浜はそもそも通らない。東海道貨物線は東戸塚のあたりから本線と分かれ、地下に入って羽沢方面へ迂回する。

 長いトンネルを抜けると横浜羽沢駅であった。東海道貨物線の専用駅で、すぐ隣には相鉄・JR線が接続する新駅・羽沢横浜国大駅がある。つまり、ほぼ新横浜へ戻ってきたことになる。

 再び地下へ潜り、地上に戻ると鶴見駅の手前だった。ここからまた本線と並走する。左には東海道本線、右には京急線という並びである。

 しかし、並走したのも束の間、すぐにまた分岐して新川崎方面へ、いわゆる品鶴線に入る。JR貨物の新鶴見機関区(新鶴見信号場内)に止まっている機関車がよく見える。

 川崎市専用の貨物コンテナを発見。どうやら、海沿いの処理施設まで一般ごみを運搬しているらしい。パッカー車だけでなく、鉄道貨物でも一般ごみを運搬しているとは知らなかった。

 武蔵小杉の手前で横須賀線の線路に合流する。湘南号ならではの経路はここで終了である。このあたりからちょっと眠くなってきた。

 この湘南8号は東京駅の横須賀線地下ホームへ入線するので、品川を出るとすぐに地下に入る。いつも乗っている横須賀線と同じ経路である。

 定刻通り08時09分に新橋に到着。快適な車両、美味しい駅弁、新鮮な景色。充実した1時間11分だった。お世話になりました。

 眠気覚ましにスタバでコーヒーフラペチーノを買ってから、8時15分過ぎに出勤。今日は勤務時間を1時間前倒す。

 今日は夏休みを取っている方、在宅勤務にしている方が多く、オフィスには私を含めて4人しかいない。偉い人たちもいないので、普段はなかなか聞けないような話を聞かせて頂きながら仕事をする。え?そんなことあったの!?と驚くような話もたくさんあって、面白い。またこういう日があったらいいのに。

 オフィスには定期的にヤクルトさんがいらっしゃり、私は普段は買っていないのだが、今日はいつも買う方々が皆さんお休みなので買いに行く。ヤクルトの最上位品(史上最高密度の乳酸菌シロタ株!)と野菜ジュースを飲む。ヤクルトはやはり美味しい。

 昼食は「能登治」のとろそば。向かいの席のおばあさんグループも、斜め向こうの席のおじいさんグループも、ノーマスクかつ大声でお喋りを楽しんでいる。これほどまでにマスクなしの会話が最大の感染要因だと言われているのに、である。こちらは貴方たちを殺さないために色々と気を遣ってきたのに、自分たちのワクチン接種が済んだからってそれはないんじゃないですか?と心の中で悪態をつく。

 オフィスへ戻る途中に自販機でドクターペッパーを購入。今朝、隣の部署の大先輩が「久しぶりにドクターペッパーが飲みたくなったんだけど、コンビニだと売ってなかった」と仰っていたのを思い出した。とても喜んでもらえたし、久しぶりに飲んだドクターペッパーは相変わらず癖のある味で美味しかった。

 午後も、午前中に引き続き仕事をしながら色々な昔話を聞かせて頂く。今からでは想像もできないような話もたくさんあって、今ある業界の状況や職場環境が当たり前ではないということを実感させられた。

 いつもより1時間早く、16時半に退社する。

 新横浜の「プチ・フルール」でケーキを買ってから帰宅する。

 娘と一緒に入浴してから夕食。妻が大量にカレーを作っておいてくれた。

 デザートはケーキ。娘がショートケーキ、妻がレアチーズケーキを選び、私は自動的にモンブランになった。計算通りである。

 洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。朝が早かったので、そのまま計画的に寝落ちする。

 21時半過ぎに就寝。