一般的には、寺社の本堂や本殿は南に向いています。
しかしこの「北向山不動尊」な参道は本堂の裏手に有り本堂は北向きにあります。よって、その名のとうり「北向」と言う名が付けられたという事です。
この寺院はもともと天台宗延暦寺派のお寺でした。大治5年(1130年)鳥羽上皇の勅願により「興経大師」を開山として鳥羽離宮内に創建されたという事です。
本尊の不動尊を王城鎮護のため北向きに安置したため、この名がついたと言われています。
その後、応仁の乱などで兵火にあいましたが本尊は無事で正徳2年(1712年)には東山天皇の旧殿を賜り、現在の本堂が再建されました。何気なく有るお寺でもゆっくり散策すると色々な事が見えてきますよ。
伏見区竹田淨菩薩院町61