京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その66)平安京初期の、聞名寺

2011-12-02 09:38:14 | 京の話題

気が付いたら、十二月。早いもんです時のたつのは。皆さま、旧暦では、正月を迎えると、一歳年をとりますよ。と言う事は、大晦日の直前に生まれた赤ちゃん、年が変わるともう二歳。数え年て訳が分からんわ?ちょっと寄り道をしましたが、本題に戻します。

聞名寺(もんみょうじ)は平安期の、光孝天皇(在位884~87年)の殿舎を帝の死後に天台宗の寺でした。

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しかし、その頃は、寺や神社は後ろ盾が無いとすぐに廃寺になります。平安期にはその数の多かった事。ですから、前記に記したようにその廃寺に別の宗派の僧が入り、新たな教義をたてて自宗の勢力を拡大することになります。特に、平安二宗の後、天台宗と真言宗が出来、後に鎌倉仏教後それが顕著なものとなりました。

遊行上人一遍が時宗の寺として再建し、大炊道場(おおいどうじょう)と呼ばれていました。

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本寺は宝永五年(1708年)三条油小路から出火して、市の中心部が焼けつくして後、現在の地に移りました。

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光孝天皇は、帝位には遅く、俗説ではお金に困って、町人から多額の借金し、皇后自ら街に出て買い物にするほどの生活ぶりという事でした、しかし、豊かな才識と高潔な人格で、たった三年余りの在位で有りましたが、賢帝として名を残しました。

注:一遍上人。浄土系「時宗」の開祖。

左京区東大路仁王門上ル北門前町485