弁護士パパの子育てノート

3人の子供の子育てにかかわる日常の中で、「これってどうなんだろう?」と考えたことをいろいろと記してみたいと思います。

重松清 作、「ステップ」

2018-06-10 11:56:40 | 子育て

昨日から、妻と子供たちが泊りがけで出掛けています。
珍しく仕事の〆切にも追われていない。

のんびりと静かな家の中で、映画を見たあと、重松清さんの小説「ステップ」を読みました。

この小説、私の妻が、長女の妊娠中に切迫早産で入院した際、病室で読んで、涙が止まらなかったというものです。



作品は、妻を亡くした父親(「僕」)とその娘(「美紀ちゃん」)の保育園初登園から小学校卒業までを描いたもので、全9編の物語で成り立っています。

ですが、第1編(「ケロ先生」)を読んでいる時点で涙が溢れてしまい、その後も涙腺が緩んだまま、最後まで読み切ってしまいます。

通勤電車で読むのがとても危ない本です。

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実際には、私は主人公の父親「僕」のように人間が出来ていませんし、周囲もこの本に出てくるような優しい人達ばかりではありませんが、しばし優しい気持ちに浸らせてもらい、何か最近、自分は子ども達にとって鬼軍曹みたいな存在になってないか、と反省もさせられました。

「パパの抱っこって、いそがしい」という幼い美紀ちゃんの言葉も痛いです。

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重松清さんという作家は類い稀な物語の名手だと思っていましたが、最近、国語の教科書にも作品が掲載されているようですね。

いつの日か子ども達が宿題で音読しているのを聞いてみたいです。


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