弁護士パパの子育てノート

3人の子供の子育てにかかわる日常の中で、「これってどうなんだろう?」と考えたことをいろいろと記してみたいと思います。

自転車の訓練―山手通り(運動会に備えて)

2018-05-07 16:33:28 | 自転車

5月下旬の運動会。

生まれつき(?)走るのは得意な次男がリレーの選手に選ばれたそうです。

そして、生まれつき(?)運動が得意でない長男も、リレーの補欠選手に選ばれたそうです。

たいへん意外な報告に、親も驚きでした。

好きでもないのにサッカーや野球などをやらせても仕方ないし、妻も子ども達の練習に付き合う気などさらさらなく、ただ、人生を通じて歩くことが好きになって欲しいと、休日、家族みんなで散歩やサイクリングに出掛けていますが、知らないうちに体力がついていたんだなあと、嬉しい気持ちになりました。

おそらく、リレーの選手は39度の熱が出ても運動会に来るでしょうから、長男が実際に出場することはないと思いますが、本人にとっても大きな自信になるんだろうなと思います。


こうなると、より一層頑張ってみようかなという気になります。

我が家では、運動会が近づくとサイクリングコースに選ぶのが「山手通り」です。

先日は、要町一丁目交差点(豊島区)から西新宿JCT(新宿区)まで走行しました。
(最終目的地は長男お気に入りの雑貨屋がある下北沢。帰り道は楽な環七にしました。)

山手通りは、全行程にかけて歩道が広く整備され、歩行者と自転車とが分離されているので、子どもと一緒にサイクリングしていても安心です。


そして、アップダウンが多いので、よいトレーニングになります。



ただし、夏場は暑いです!

午前の早い時間帯に道の東側を走ると、建物の影になり、気持ちよくサイクリングすることが出来ます。


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自転車の訓練ー交通公園(板橋区立)

2018-05-04 17:29:07 | 自転車

ゴールデンウィーク後半、私の姉が長男と次男をジャカルタに連れて行ってくれ、家には3歳の末っ子長女だけが残っています。

いざこういう状況になると、私も妻もこの女子をどこに連れて行けばいいのか分からなくなります。

そうだ。
最近、長女はよく「私も自転車に乗りたい!」と言っている。

そこで、自転車の練習のため、久しぶりに交通公園(板橋区) に行くことにしました。

この交通公園、子ども達の交通安全教育のため昭和43年につくられたという伝統ある板橋区立の公園施設です。




園の中央には、広い練習場所が設けられ、いろいろな大きさの自転車、コロ付自転車、三輪車などが置いてあります。

その外周には信号や標識、横断歩道など設けられた道路がめぐらされ、運転が上手な子ども達が自転車を走らせたり、足こぎゴーカートを楽しんだりしています。

長女は生まれて初めてコロ付自転車に乗りましたが、楽しそうに、丸1時間漕ぎ続け、スピード、ハンドル捌きなど、一日でかなり上達しました。




一生懸命漕いでいる長女の姿や、練習している他の親子の姿を見ていて、

長男も次男も、いまでは吉祥寺などまでサイクリングするようになったけど、最初に自転車に乗れるようになったのはここだったんだなあ

と感慨にふけると共に、

長女がコロなし自転車に乗れるようになるのもあっという間だなあ
我が家の快適なサイクリング生活ももうすぐ一旦終わってしまい、私だけ長女の自転車に付き添ってランニングする苦難の日々がまた始まるんだなあ

と思わずにはいれませんでした。


交通公園は無料ですし、園内には、昔の路面電車やバスなどが展示され、滑り台やブランコなどの定番遊具もあって、親にとっては何ともありがたい公園です。


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自転車―TSマーク付帯保険②

2018-04-11 13:31:38 | 自転車

先日、家族全員で西武線「芦ヶ久保駅」から丸山という山に登ってきました。

半行程(しかも、きついところ・・)、体重13キロの3人目(娘)を背負っての登山に、最後は足がガクガクになりながら道を歩いていると、
『埼玉県では平成30年4月1日から自転車保険への加入が義務になります。』
といった内容の立て看板が目に入りました。

そういえば、関東で初めて、埼玉県が自転車保険の加入を努力義務から義務にするという話がありました。
埼玉県広報

そして、「埼玉県では・・自転車保険への加入が義務になります」とされている意味内容としては、「埼玉県に住んでいる場合」や「埼玉県に通勤している場合」だけではなく、「埼玉県で自転車を利用する場合」を意味するとのことでした。

我が家のように都内に住んでいても、自転車でときどき荒川を渡ったり、和光市の樹林公園に行ったりするような場合には、自転車保険に加入していなければならないことになります。(もちろん我が家は既に加入しています。)

この自転車保険について、以前、『自転車―TSマーク付帯保険』 という記事を書いた際、
『赤色TSマーク付帯保険の賠償責任保険の上限額5000万円という金額は、必ずしも十分なものではないように思われます。』
などと書きました。

たしかに当時はそうだったのですが、その後、平成29年10月1日以降に普通自転車の点検整備を行って赤色TSマークを貼付したものについては、賠償責任保険の上限額は1億円へと補償内容が変更されています。
公益社団法人日本交通管理技術協会のHP

この点、以前の記事にも注記を加えさせていただきますが、ご留意いただきたく、お願いいたします。

また、以前の記事でも少し触れましたが、自動車保険や傷害保険、火災保険といった他種類の保険の中で、自転車損害保険に相当する特約等が付いている可能性もありますので、ご自身の保険の内容を一度、ご確認いただきますようお勧めします。


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自転車―TSマーク付帯保険

2015-08-17 06:06:50 | 自転車
先日、長男の自転車が小学生には小さくなったことから、新しい自転車に買い替えました。


小さくなった自転車は引き続き次男の愛車に。(次男君、いつもお下がりでごめんなさい。)



長男が新しい自転車を買った際に、自転車屋さんに勧められて「TSマーク」というシールを貼ってもらいました。

「TS」とは「Traffic(交通)Safety(安全)」の頭文字で、「TSマーク」は自転車安全整備店に勤務する自転車安全整備士が点検・整備した安全な普通自転車に貼ることができるシールであって、傷害保険と賠償責任保険が付帯しているものです。

付帯する保険の内容にしたがって青色シールと赤色シールの二種類がありますが、今回貼付してもらったのは赤色シールの方です。



保険料(点検・整備料として支払う)は一年間有効で2000円と低廉なのに対し賠償責任保険(※)の上限額は5000万円と聞き、近時、子どもが加害者となった自転車事故で、その親に多額の賠償責任が認められた裁判例もあったことからも、安心のため加入しておいた方がよいと思いました。

※自転車の搭乗者が第三者に死亡又は重度後遺障害を負わせたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合に支払われるもの。


ところが、その後、いろいろと考えてみますと、このTSマーク付帯保険の補償内容、ちょっと不十分ではないかと思えてきました。


まず、賠償責任保険の上限額が5000万円(赤色マークの場合。青色マークの上限額は1000万円。)とされている点についてです。

近時、話題となった裁判例(神戸地裁 平成25年7月4日判決)は、小学校5年生の児童が自転車に乗って帰宅途上、歩行者の女性に衝突し、女性が脳挫傷等の傷害を負って意識が戻らない状態となってしまったという事案でした。
裁判所は児童の母親に監督義務者として合計約9500万円もの賠償責任を認めています。

他にも自転車事故で5000万円を超える賠償責任を認めた裁判例があります。

○交差点の横断歩道を歩行中の被害者に自転車が衝突し被害者が死亡した事故で合計6779万円の賠償責任が認められた事案(東京地裁 平成15年9月30日判決)
○自転車が信号を無視して交差点に進入し、横断歩道を渡っていた被害者に衝突、転倒させ、被害者は頭蓋内損傷の傷害を負って死亡したという事故で5438万円の賠償責任が認められた事案(東京地裁 平成19年4月11日判決)
○自転車同士の衝突により、被害者が言語機能の喪失等の後遺障害を負った事故で加害者に9266万円の賠償責任が認められた事案(東京地裁 平成20年6月5日判決)。

こういった裁判例をみますと、赤色TSマーク付帯保険の賠償責任保険の上限額5000万円という金額は、必ずしも十分なものではないように思われます。
(追記:その後、平成29年10月1日以降に普通自転車の点検整備を行って赤色TSマークを貼付したものは賠償責任保険の上限額が1億円へと補償内容が変更されています。
公益社団法人日本交通管理技術協会のHPより)

次に、赤色TSマーク付帯保険では、被害者が死亡もしくは、重度の後遺障害(等級1級~7級)を生じた場合に限って,賠償責任補償金が支払われるとされている点についてです。
説明のパンフレット等をよく読んでみないと分かりにくい箇所です。

この点、自転車事故の場合、被害者に後遺症が生じないか後遺症が生じたとしてむち打ち程度にとどまるといったケースがほとんどであって、重度の後遺症が生じるようなケースは稀と考えられます。

にもかかわらず、TSマーク付帯保険では、被害者に重度の後遺症が生じないような比較的軽度の事故の場合、賠償責任補償の対象外となります。

交通事故の被害者が打撲傷や骨折等で入通院した場合、仮に後遺障害が残らなかったとしてもそれなりの慰謝料や治療費を支払う義務があります。
(日弁連交通事故相談センターの赤本基準によると、1カ月間の通院の場合でも入通院慰謝料の金額は28万円です)。

また、神経障害等の比較的軽い後遺障害が残ってしまったような場合、仮に、等級が最も低い14級と認定されたとしても、後遺症が残ったことに対する慰謝料として110万円、他に、入通院慰謝料や治療費、逸失利益なども支払う必要があり、相当な金額の賠償責任を負うことになります。

このような自転車事故として普通に想定されるケースで、被害者の方への賠償補償がないというのは、やはり心もとないと感じざるをえません。

TSマーク付帯保険はあくまで自転車保険の入口的な存在なのかなという気がしています。


このたびネットで自転車保険について調べてみましたが、自転車保険はコンビニ会社、携帯電話会社など色々な業種の会社が参入してきている状況にあります。

そして、各社の保険の内容を分かりやすく整理したサイトなども存在します。

それらを見ると、保険料は年額5000円程度で、賠償責任補償の上限額が1億円(被害者の後遺障害の程度による制限はなし)、家族の誰かが加入すれば家族全員の賠償を補償、さらに示談交渉サービス付きなんていう商品も見受けられます。

うーん、せっかく自転車保険に加入するのなら、やっぱりこの位の補償内容は欲しいと思ってしまいます。

ちなみに、自転車の事故に関しては、生命保険や火災保険等、他種類の保険における特約で補償の対象とすることが出来る場合もありますので、一度、約款等を確認されてみてもよいかもしれません。


どんなに素晴らしい保険に加入していたとしても、大きな交通事故を引き起こしてしまえば、被害者の方の人生、そして自らの人生を狂わせてしまうことに違いはありません。

上記で触れた裁判例をみても、甚大な被害を生じるような自転車事故は、運転者が下り坂を高速で走行していたり、交差点の信号を無視したりと、とても危険な運転をしていたことが原因となっています。

自転車も無謀な運転をすると自動車と変わらない凶器になってしまう。

保険への加入は二の次、先ずは安全運転を心掛けることが第一、それを忘れてはならないと思います。

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自転車の訓練―親が前か?子どもが前か?

2015-08-10 06:19:33 | 自転車


最近、父・母と長男が自転車3台を連ねて外出ができるようになりました。

長男は、保育園の年長組の時に近くにある交通公園という所でクラスのみんなと自転車の練習させてもらい(有難いことです。)、その後、自信をつけて公道デビューすると、父がジョギングしながら同伴して運転に慣らせてきました。

そして、ようやく、親、長男、親の順で列を作って、サイクリングをすることができるようになり、家族の行動範囲も広がってきました。


ただ、まだまだ、大丈夫かな~、事故に会わないかな~という不安も感じます。

両親がいて、親が前後に子どもを挟む形で隊列を作れるとき、先頭の親が前方を注意しつつ危険を引き受け、後方の親が子どもの運転する姿を監視できるので、とても安心です。

このような時は、長男もリラックスしているようで、先頭から「前方、信号赤~」「左から車来ませ~ん」等と声を掛けると、後ろから「りょ~か~い!」「よ~そろ~」と可愛い声が返ってきて、何とも幸せな気持ちになります。


ところが、親が1人しかいない時は状況が異なります。

子どもの姿を視認できなくても子どもを後ろに走らせるのか?前方の危険が子どもにぶつかるというリスクがあっても子どもを前に走らせるのか?

悩ましいところです。

これは、全ての親が直面する悩みではないかと思うのですが、回りを見渡してみても、人によって考えはバラバラのように思います。

この点については、法律の定めがある訳でもなく、それぞれの親において、自分の性格や子どもの性格、子どもの年齢や自転車の技量等を考慮して、自らの責任で決めるしかないのでしょう。

我が家では、夫婦で相談した結果、長男がふらついてしまう姿もまだたまに見られ父母ともに子どもの姿を視認することが出来ない状態は怖いと感じていること、長男が比較的慎重な性格であること、そして、長男もいつかは1人で公道を自転車走行しなければならないわけで今から自分で危険を察知する能力を身に付けておくことが絶対に必要との考えから、現時点では、親が1人の場合、長男を先頭にして走行することに決めました。

もちろん、絶対にスピードは出さない、道路が交差していて左側の見通しが悪いような場所や路肩にトラックが停っていて前方がよく確認できないような場所では、必ず親が声をかけて注意を促すということが大前提です。

結構、疲れます。


遠からず、親が「注意して~」と声を掛けても、「うるさい。」と言われる日が来るのかもしれませんし、一緒にサイクリングなんかしてくれない日も来るのかもしれません。

それでも、子ども達が一人前になるまでは、安全のため付き添っていきたいですし、一緒にサイクリングを楽しんでいきたいです。

今は、夫婦だけだった頃のように、子ども達とも、荒川河川敷など自転車で遠くまでこいで行く、そんな日を楽しみにしています。

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