弁護士パパの子育てノート

3人の子供の子育てにかかわる日常の中で、「これってどうなんだろう?」と考えたことをいろいろと記してみたいと思います。

二段ベッド、転落しないか?

2018-07-20 05:42:33 | 子育て

これまでひとつ部屋の中で親子5人、「川」の字ならぬ「Ⅲ」の字状態で寝ていましたが、さすがに限界かということになり、母親が若い頃着ていた衣服や父親が青春を共に過ごしてきた書籍などを(泣く泣く)処分してひと部屋を綺麗にし、子ども達のために二段ベッドを置くことにしました。

家具をほとんど置かないようにしている我が家にとって二段ベッドの購入は一大イベントであり、皆でニトリやIKEAなどワクワクしながら見て回りました。

いろいろ見た結果、木製でクラシック調のものが格好いい、と全員の意見が一致したのですが、心配性な私の心に、ふと、ベッド上段の手すりが低すぎないかといった不安がよぎりました。

日頃、隣に寝ていたはずの子がいつの間にか反対側に寝ているなんてことはしょっちゅうなので、このくらいの手すり無意識にでも乗り越えてしまわないかなあ~、と。
 

気になったので、ネットで「二段ベッド 転落」で検索してみると、思った以上に、子ども(大人も・・)でベッド上段から落ちたことある人って多いでありませんか。

そこで、職業柄、二段ベッドの転落事故に関する裁判例がないか判例検索までしてみましたが、見つかったのは、海外での語学研修に参加した学生が宿泊先の二段ベッド上段から転落して大怪我を負ったという事案のみでした。

この事案に出てくる二段ベッド、上段の高さが1.7メートルもあるというのに、ハシゴもなければ落下防止のための手すりもないといった恐ろしすぎる代物で、当然、研修を企画した業者らに安全配慮義務違反が認められていますが、極端すぎてあまり参考にはなりません。

ただ、この裁判例でも触れられていますが、我が国の工業規格(JIS)では、二段ベッド上段の両側には手すりを前後には前枠及び後枠を確実に取り付けることが求められており、より具体的には、ベッド上段の床面から手すり上端までの高さを20センチ以上とすること、床面に敷布団やマットレスを敷く場合には、その上面から手すり上端まで10センチ以上確保することが求められています。

また、民間団体が安全な製品の目安として認証するSGマークでは、より厳格な基準が設けられており、ベッド上段の床面から手すり上端までの高さは25センチ以上とすること、床面に敷布団やマットレスを敷く場合にはその合計の厚みを10センチ以下とすることが求められています。


今回、我々が格好いいなと思った木製の二段ベッドは、測ってみると、ベッド上段の床面から手すりの上端までの高さが30センチあり、敷布団やマットレスの厚さが10センチあったとしても、上記のJIS規格やSGマークの基準は十分に充たしていました。

それでも、敷布団やマットレスを敷いた場合に手すりの高さが約20センチとなる点、私の感覚ではどうしても不安を払拭しかねるところがありました。

そこで、我が家は、結局、白色のパイプ製ですが、ベッド上段の床面から手すり上端までの高さが39センチある二段ベッド(IKEA製)を購入しました。
 




白色であることやパイプ製ですき間が広いことから、部屋も狭苦しくは見えず、その点からもこのベッドで良かったかな、と思っています。

ただ、IKEAの商品は基本的に自分で組み立てをする必要があるところ、今回、別途料金を支払って、業者に組み立てに来てもらいましたが、中々難しいようで、一度では組み立てが完成しませんでした(結局、二度来てもらいました)。

よほど工作に自信がある方でなければ、業者に組み立てをお願いすべきと感じました。


我が家の二段ベッド、当初、寝相の比較的良い長男が上段、寝相の悪い次男が下段と、当然のように想定していましたが、その後、次男が上段の方がいいと文句を言い出し、さらには、3歳長女までがハシゴを登りたがり、どうなってしまうかと思いましたが、どうも上段は暑いようで、現在はぱったりと人気がなくなってしまいました。
 
そのせいか、今のところ、下段で寝ていた長男が一度、床に落ちただけですんでいます。

気を付けないといけないのは、秋以降かな。

少なくとも、ベッドの近くには物を置かないよう注意していこうと考えています。


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