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今回は、東野圭吾『美しき凶器』を紹介します。安生拓馬・丹羽潤也・日浦有介・佐倉翔子の4人は、自分たちの悪しき過去(ドーピング)を隠蔽するために、仙道之則宅に放火殺人という大罪を犯してしまう。しかし、4人の背後に仙道之則の弟子であるタランチュラが襲い掛かってくる。警察に助けを求めることは出来ないから、最後まで逃げ回るかタランチュラを殺すしかない。
最後までよんでみるとは、4人にとっても、タランチュラにとっても決してHappyで終わることはないなあ。むしろ、かわいそうだなと思いました。彼らはドーピングによって、一時期の栄光を味わうことは出来たのだろうが、ずっと心の中にもやもやとしてものを抱えなければいけないという面では、つらいだろう。ずっと、負の十字架を背負っていかねばならないわけですから。タランチュラは、クライマックスが悲惨でかわいそうだなという感じがする。なんか、純粋すぎるがゆえに一番の被害者という感じがしてならない。
ドーピングを行うということは、自分の力でなく、薬の力で勝とうとしていたわけだ。それは、スポーツマンシップに反すると思える。卑怯な自分の姿を皆に見られたくないために、結局殺人を犯してしまう。自分の心ももっと磨いてほしいものだ。
先日はTBありがとうございました。
私も東野さんの作品が好きです。
まだまだ、読んでいない作品も
たくさんあるので、こちらでご紹介されている
本も参考にさせていただきますね
>こちらでご紹介されている本も参考にさせていただきますね
→どうそ、参考にしてくださいませ。私も東野作品の全てを読破して、書評をブログに載せたいですね。
これからもよろしくお願いします。
東野圭吾さんは読みやすくて好きです
まだ半分ぐらいしか読んでないんですけどね
加賀恭一郎シリーズの最新作はもう読みましたか?
私は、早く読みたいなぁ~と思いつつ、まだ手が出ない状態です
また、itchy1976さんの紹介本を覗きに来ます
>加賀恭一郎シリーズの最新作はもう読みましたか?
→加賀恭一郎シリーズの『麒麟の翼』ですよね。感想もUPしました。http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/99ae15190b5ddb24a9aefd532aa9681b
これからもよろしくお願いします。
まるでサイボーグを思わせるかのようなタランチュラが最後の最後で人間らしさを出したところなんかは東野さんらしいなぁと思いました。
悲しい物語でしたね。
では、またお邪魔します。
そうですね。タランチュラにとって悲しい話になるんでしょうね。いちばんの被害者になりますから。
これからもよろしくお願いします。