探偵倶楽部 (角川文庫)東野 圭吾角川書店このアイテムの詳細を見る |
今回は、東野圭吾『探偵倶楽部』を紹介します。会員制の調査機関である探偵倶楽部が事件を解決する短編小説です。探偵倶楽部の探偵役(美男美女)はあくまで黒子である。彼らがどうやって調査しているかはほとんど出てこなく、結果だけが示されるような感じです。あまり単純な結論はなく、一工夫凝らしているといっていい。
各短編を紹介します。
偽装の夜:大手スーパーマーケットを経営する社長(正木藤次郎)が行方不明になった。それを探偵倶楽部が捜査することになる。
罠の中:風呂場で心臓麻痺により山上孝三がなくなった。また、お手伝いの玉枝が自殺した。探偵倶楽部はそれらの真相を明らかにする。玉枝はお金が必要。実際は、孝三が誰かを殺そうとして、電気コードを風呂場にセットしていたのだが、孝三が殺されたのである。ポイントは洗濯機である。孝三が仲間に引き入れたのは4名いるのである。
依頼人の娘:娘の美幸が家に帰ると母親(妙子)がなくなっていた。家族内でなんか隠し事をしているように感じたので、美幸は探偵倶楽部に父(陽助)、姉(享子)、叔母さん(大塚典子)の行動を調査してもらうことにした。この話だけ、探偵倶楽部が人間的なところを見せるのである。
探偵の使い方:阿部芙美子は夫の素行調査をしてほしいと探偵倶楽部に依頼する。ゴルフに来たときに阿部佐智男と真鍋公一がビールを飲んで苦しんで殺された。巧妙に偽装すれば簡単に世間の目をごまかせるということか。
薔薇とナイフ:大原教授は娘の由理子の相手の男を突き止めてほしいと探偵倶楽部に依頼する。次第に、由理子の相手の男は神崎でないことがわかった。結論としては、直子と神崎が殺されたこの事件は、仕組まれた殺人だった。血縁関係というものがポイントになった。
とても沢山の本を拝読されているのですね。
凄いです。
私はちみちみと漸進的にやっています。
東野氏は最近になってやっと読み始めました。
奥田氏は『邪魔』と『ララピポ』を読んだ事があります。
私もどちらも好きな作家さんです。
でも、結構読んでいるのはマイノリティーなものが多いです。
またitchy1976さんの書評も参考にします。
それではまた☆
>とても沢山の本を拝読されているのですね。
→6年半近くやっているのでその蓄えがあるという感じでしょうか。それに、年間100冊ということを目標にしているということもあります。少しずつやっていれば、その分増えていきますよ。
>東野氏は最近になってやっと読み始めました。
→私は『白夜行』をお薦めします。850ページぐらいありましたが一気読みです。
>またitchy1976さんの書評も参考にします。
→ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。