プラチナデータ | |
東野 圭吾 | |
幻冬舎 |
今回は、東野圭吾『プラチナデータ』を紹介します。まあ、それなりに面白かったですけど、自分の心に印象深く読んだ印象が残っているかといえば違うかもしれないね。近未来の管理社会についてかかれてあったんだろうけど、管理される側にとってはすごく怖いけど、管理する側が管理されるのは嫌なので、抜け穴を作るということなんだよね。それは、一種の身分制度と同じなんでしょう。コンピュータシステムがより一層発達したとしても、管理が完璧に出来るわけでもないような気がする。結局作るほうも人間だとすれば、管理するほうも人間なんだよね。人間が完璧でないからコンピュータを使って管理するということなんだろうけど、運用する側の人間にも抜け穴があるということですね。結局システムを過信することなく、最終的には、浅間の昔ながらの捜査が役に立つわけなんですね。
本書は面白かったといえば面白かったが、印象に残ることはなかった。将来の管理社会についての怖さと盲点をついたところに本書のミステリーが成り立っていくわけなんですよね。注目どころは、蓼科兄妹殺人の一連の事件の犯人とNF13のつながりは何?神楽は冤罪なのか?DNA捜査システムはどういうものなのか?プラチナデータとは何か?ですかね。
本作は普通に面白かったですね
ただ おっしゃるように印象には深く残らず
十分面白いのですが・・・
東野圭吾だけにもう1つを求めてしまいますね
面白いんだけど、おっしゃるとおり東野作品だからこそもう一押しを求めるので、結果として評価が辛いという風になりますね。
これからもよろしくお願いします。