ダブル・ジョーカー | |
柳 広司 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
今回は、柳広司『ダブル・ジョーカー』を紹介します。前作の『ジョーカー・ゲーム(私の書評に遷移します)』の続編になるのかな。前作を読まなくても、本作品は楽しめるのではないですかね。最後の章以外は他の人から見たD機関のスパイの活躍が客観的に見られます。好きな章は「ダブル・ジョーカー」ですね。風機関vsD機関という様相でしたね。この章だけの長編小説でも良かったかもね。
ダブル・ジョーカー:風機関(風戸)vsD機関。どちらが生き残るのか。
蠅の王:陸軍軍医の脇坂目線。目立ちすぎるのが仇となる。
仏印作戦:中央無線電信所の高林目線。
柩:ドイツのヴォルフ大佐目線。若い頃の結城中佐が所々でてくる。
ブラックバード:D機関の仲根の話。D機関存亡の危機となるのか?
スパイとは目立ってはいけない仕事ですが、結城中佐のストイックさはそこから生まれたのでしょうね。
結城中佐の若い頃の話もあって、そこから陸軍とは違うスパイとしてのストイックさが出ているのかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします。
今回もどの話も面白く読めました
とはいえ 全体としては前作のほうが好きでした
私も前作の『ジョーカー・ゲーム』のほうが好きでした。D機関の活躍がわかりやすかったということはあるでしょうね。
これからもよろしくお願いします。