itchy1976の日記

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荻原浩『さよならバースディ』

2008年06月29日 23時06分26秒 | 書評(その他著者)
さよならバースディ (集英社文庫)
荻原 浩
集英社

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今回は、荻原浩『さよならバースディ』を紹介します。バースディ・プロジェクト(言語習得実験)で一年前に創始者の安達助教授が自殺し、その後、大学院生の藤本由紀が殺された。この真相を助手の田中真は、由紀が殺された現場を見ていたチンパンジーに似たボノボのバースディに真相を聞き出そうとする。ミステリーなんでしょうかね。あとは、教授をピラミッドにした、大学の階層構造なんかも微妙に絡んでいく。

最後のバースディのお別れのシーンは、間接的にバースディを介在させることにより、真は一語一語を噛み締める事になる。これは、真と由紀のお別れということなんだろう。また、バースディとのお別れも同時に表すことになる。このシーンは見所なんだろう。

バースディがかわいそうだなと思う。結局人間に振り回されたバースディという感じだ。本書は無駄に長いような気がする。ミステリーとして読むよりは、バースディ・プロジェクトの人間模様を中心に読んでいったほうがいいと思う。

○2009/12/02追記
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感です (こに)
2011-03-08 22:00:45
ミステリーとしては何一つ良いところがありませんでしたね
最後だけ、良かったです
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Re:同感です (itchy1976(当サイト管理人))
2011-03-09 02:01:16
こに様コメントありがとうございます。

>ミステリーとしては何一つ良いところがありませんでしたね
→同感です。

確かに見所は、最後のバースディのお別れのシーンですよね。

こらからもよろしくお願いします。
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