アイ!サラマッポ in フィリピン & ジャパン!

‐Ay! Salamat sa Pilipinas at sa Japan!‐
 フィリピン、そして日本にありがとう!

訪問介護に技能実習や特定技能の外国人材認める案 厚労省

2024年03月30日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

訪問介護に技能実習や特定技能の外国人材認める案 厚労省

 

「訪問介護の現場でヘルパーの人手不足が深刻化していることを受け、厚生労働省は22日の検討会で技能実習や特定技能の外国人材がサービスに従事することを認める案を示しました。

厚生労働省はヘルパーなどの慢性的な人手不足が指摘される訪問介護の分野での外国人材の業務について有識者の検討会で議論を進めていて22日、その案を示しました。

それによりますとこれまで施設での介護しか認められていなかった技能実習と特定技能の外国人材について、条件を満たせば訪問介護のサービスに従事することを認めるとしています。

具体的には、その外国人材が「介護職員初任者研修」を修了していて、介護事業者は生活支援の技術や日本の生活様式、利用者とのコミュニケーションを学ぶ研修を行うとしています。

さらに事業者に、外国人材が介護現場での困りごとなどを相談できるような体制を整備することや、外国人材のキャリアパスの計画を作成することなどを求めています。

また、外国人材の受け入れを行っている団体が介護事業者を巡回し、順守する事柄が徹底されているかを確認してサービスの質を維持するとしています。

厚生労働省によりますと22日の検討会でこの案はおおむね了承されたということで、今後3年以内をめどに順次、実施する予定だとしています。」

 

訪問介護に技能実習や特定技能の外国人材認める案 厚労省 | NHK | 外国人材

 

・・・ようやく入り口に立った感じ。急いでほしい…。


第104回看護師国家試験と第27回介護福祉士国家試験(2015)の外国人合格者(EPA)

2015年03月26日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 厚生労働省は、昨日25日、今日26日と、それぞれ第104回看護師国家試験と、第27回介護福祉士国家試験の合格者を発表した。

 看護師国家試験では、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシア、フィリピン、ベトナムから来日した看護師候補者26人が合格したと発表。受験者数は、2014年から受け入れを開始したベトナムの20人を含め、計357人。合格率は7.3%で、10.6%だった前年度を3.3ポイント下回った。

 一方、介護福祉士国家試験では、同じく経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者の合格者は78名。インドネシア、フィリピンの受験者数は合わせて178人で、合格率は44.8%だった。こちらは、36.3%だった前年度を8.5ポイント上回った。
 

第104回看護師国家試験における経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者の合格者数と受入施設名(厚労省)

第27回介護福祉士国家試験におけるEPA介護福祉士候補者の試験結果(厚労省)


浦島太郎?異邦人?まるで帰国子女のように…。Just like children who have returned from abroad

2015年03月12日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 日本で十分な介護者を確保できず、崖っぷちの状況でフィリピンに一時避難しようと、単身成田からマニラに渡ったのが16年前、1999年の今日だった。

ボーイング747旅客機(拙著『アイ!サラマッポ』表紙)

誰も知り合いのいない新天地へ飛び込んでいったのだから、決して楽なスタートではなかった。生きるのに必死だった。

 フィリピンで、日本人介護難民としての暮らしを15年ほど続けて、一時帰国した2013年5月の思いがけないアクシデント(大腿骨頚部骨折・Femoral neck fracture)から、フィリピンに戻れなくなってもうすぐ2年になろうとしている。
 生き得る可能性のある場所を求めて、金沢から和歌山へと移り一年間を過ごす。そして調布市へやって来て早8ヶ月。
 15年ぶりの日本での生活。大腿骨頚部骨折後は、20ヶ月余り、もがき、あがきながらも、新しいことにチャレンジし、何とか複雑な母国日本の社会に適応しようと必死に過ごした日々だった。
「日本は変わった…。」「居場所がない…。」「安らげない…。」
といった私の感覚は、きっと帰国子女が日本に抱く感覚と似ているのだろう。いつも「何とかしてフィリピンに帰りさえすれば…。」と希望を持ち続ける自分がいた。 

 そういえば、マニラへ渡った当初の自分の感覚が、日本で生き場を求めて試行錯誤を繰り返した、日本へ帰ってきてからのこの2年間と似たような感覚だったかもしれない。
「落ち着けない…。」「なじめない…。」「ヤバい…。」 

 今現在の私の感覚も、やはり普通の日本人の感覚とはズレがあるのだろう。
 例えば、先般厚労省が公表した「外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会」の考え方(中間まとめ)にしても、フィリピンでの感覚を身につけた自分には理解するのが難しい。

 フィリピンでは、「私、今度サウジアラビアの病院へ…。」、「僕は、台湾の老人ホームに…。」、「私は、スイスの老婦人の家にステイ・インして介護を…。」といった様子が、日常茶飯事のようにあった。正規の雇用契約の下で、必要とされている所へ当たり前のように働きに行く。言葉の壁はあっても、そこは徐々にクリアされていく。そこに国家が介入して「待った!」をかける国は聞いたことがない。そういった環境の中に15年間も身を置いていたわけだから、感覚的にズレがあるのは仕方がない。いわば、日本に留まってもう2年になろうという今も、自分は「浦島太郎状態の異邦人」なのだろう。

 調布市の障がい福祉サービスを受けながら、ようやく生活が落ち着き始め、体調もボロボロだった昨年からみると、良い方向に向かっているように思う。

 選択肢の極めて少ない、管理され切った施設での生活を思い起こすにつれ、どういう選択もでき得るような「今」が、何ともかけがえのないものであることだけは確かだ。


外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会「中間まとめ」 Feb.4, 2015 by 厚生労働省

2015年03月09日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

2月4日、厚生労働省の外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会が公表した『中間まとめ』。

外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会中間まとめ(PDF:412KB)


この文頭に『検討にあたっての基本的視点』として以下のように書かれている。

「検討に当たっては、議論の対象となる各制度は、人材不足への対応を目的としているものではないことから、次のような各制度の趣旨に沿って進めていくべきである。

技能実習: 日本から相手国への技能移転

資格を取得した留学生への在留資格付与: 専門的・技術的分野への外国人労働者の受入れ

EPA: 経済活動の連携強化を目的とした特例的な受入れ

他方、2025(平成37)年に向けて、最大で約250万人規模の介護人材を確保するには、国内の人材確保対策を充実・強化していくことが基本であり、外国人を介護人材として安易に活用するという考え方は採るべきではない。この点に関し、国内人材の確保に向けた具体的方策の在り方については、現在、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会において検討を進めているところであり、それらを踏まえた「総合的な確保方策」をとりまとめるとともに、具体的な施策が講じられる予定である。」


『技能実習制度』による受け入れについて長々と書かれた後、『介護福祉士資格を取得した留学生への在留資格付与』についても大まかに触れてある。(P13~14)

「4 外国人留学生が介護福祉士資格を取得した場合の在留資格の付与等について

(1)具体的な制度設計等について

○今般の在留資格の拡充の対象となる者の範囲については、「日本再興戦略」改訂2014(平成26年6月24日閣議決定)において、「外国人留学生」が、「日本の高等教育機関を卒業」した場合と明記されていることを踏まえ、該当する分野の専門的な学習を行うこと及び国家資格を取得することが求められることから、介護福祉士の国家資格取得を目的として養成施設に留学し、介護福祉士資格を取得した者とすることが適当である。

○なお、在留資格を認められることとなる介護福祉士資格を取得した外国人の就労場所については、「専門的・技術的分野」の一つとして、介護分野の国家資格取得者に在留資格が付与されることを踏まえ、日本人と同様に就労を認めるべきである。

一方、単独でサービスが提供されることが基本となる訪問系サービスについては、外国人労働者の人権擁護や適切な在留管理等の観点も含め、慎重に検討する必要があるとの意見、将来的に就労を認めるべきとの意見もあった。・・・(略) 

(2)その他

「日本再興戦略」改訂2014(平成26年6月24日閣議決定)において、「介護分野での国家資格を取得した外国人留学生の活躍支援等」として、「我が国で学ぶ外国人留学生が、日本の高等教育機関を卒業し、介護福祉士等の特定の国家資格等を取得した場合、引き続き国内で活躍できるよう、在留資格の拡充を含め、就労を認めること等について年内を目途に制度設計等を行う。」とされているが、この中で、諸外国の看護師資格取得者が我が国の介護分野で就労できるようにするとすることを検討すべきとの提案があったことを踏まえ、検討を行った。

これに関しては、

・諸外国の看護師資格取得者に我が国の介護分野で就労できる在留資格を付与することを考える場合、どのような在留資格を想定するのかといった前提となる論点があること

・また、「介護」の概念や業務が国によって区々であり、未発達のことも多い現状があること、介護と看護は共通する側面もある一方で介護は生活や自立に特化した性格を持つこと

を踏まえると、各々の国における看護師資格をもって、我が国の介護分野で就労するのに必要な能力を有していることとみなすことができるかについては、各国の実態の把握等を含め、引き続き慎重に検討すべきである。」

(以上、抜粋)


外国人の日本在留資格として新たに「介護職」を追加 (出入国管理法改正案を閣議決定)

2015年03月07日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 6日、在留資格に「介護」を設けることなどを柱とした出入国管理法改正案を閣議決定。
 一歩前進だろうか。ハードルは極めて高く、介護の担い手の補充という点では、その効果が見えにくいものだろう。
 また、合わせて、今後「介護」の分野にも適応されることとなる「外国人技能実習制度」の見直し(受け入れ期間を現行の最長3年から5年に延長する、新たな監督機関を設置して受け入れ先への指導を強化する、実習生への人権侵害行為に対し罰則を規定することなど)に向けた新たな法案も閣議で決定された。

 現在進行中、そして今後ますます深刻になる介護者不足の実態と、行政側の対応策、進捗状況にかなりのズレがある気がする。こんなにのんびりとした、しかも小手先のような対応策ばかりでは、今の介護を必要とする人たちの窮状は悪化するばかりではないか。

外国人技能実習制度の対象に「介護」の分野も…。外国人に「介護」の在留資格が…。 門戸開放???
(Jan. 27, 2015) 

 もっと柔らかな発想で、正々堂々とした受け入れの表明をすべきではないかと思う。ただ、それを待たずに、今後、民間レベルでの介護者養成の動きがより活発になってくるだろう。
 以前群青ブログが語っていた…。フィリピンで、日本への介護者養成学校を兼ねた日本人要介護者受け入れ施設「ケア付きハウス」のようなものが作られていくとか…。 

入管法改正案:「介護」在留資格に…専門職扱い 閣議決定
(3月7日 毎日新聞)

在留資格一覧表(入国管理局HPより)


(参考)
個人の雇用契約でのフィリピン人ケアギヴァー(Caregiver・介護士)に、日本の就業ビザ(在留資格)を…。 ( June 17, 2012 )

フィリピン人看護師・ケアギヴァー(介護士)の現状…フィリピン・バギオ発 ( June 22, 2012 ) 


外国人技能実習制度の対象に「介護」の分野も…。外国人に「介護」の在留資格が…。 門戸開放???

2015年01月27日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 厚生労働省が、26日(月)、外国人が働きながら技能を学ぶ「外国人技能実習制度」の対象職種を介護分野にも広げる、という方針を固めたそうです。中間報告では、一定の日本語能力(N3程度)を保持していることを受け入れの要件とし、また、実習生の受け入れ先は設立から3年以上の施設に限り、一対一の業務となる訪問介護サービスは除かれています。
 今後、法務省と協議を進め、平成28年度中に(平成27年度中に、という報道も…)、新たな制度での受け入れを始めたいとしています。現在の、機械加工や食品製造、農業など68職種(約15万人受け入れ中・これまでの合計で約80万人)に、さ来年度から「介護職」が加わることに…。

「ああ、またか…。」というのが正直な感想です。EPAによる看護師、介護福祉士候補者受け入れに続いてまた、このような日本独特の、国内外からの批判や問題の多い制度の中で…。

 厚労省は、この外国人技能実習制度による外国人介護士・ケアギヴァー受け入れも、「途上国側に介護の技術移転を求めるニーズがあるため」に受け入れるのであって、「日本の介護者不足を補充するためではない…。」と強調!?
 圧倒的に多い安易な外国人労働者の受け入れ反対の声、関係する各方面や、アメリカ国務省(人権報告)等に対しても気を使っての、こういう建前論なのでしょうか?

「日本は、今後介護の手が足りず深刻な事態です。外国からのケアギヴァーの助けが必要です。(よい条件を提示しますから)どうか来てください。」

と、どうして言えないのでしょうか?この介護者不足の非常事態に…。厚労省や有識者検討会に、介護現場の声が届かないのでしょうか?

 そして、その中間報告では、「外国人に介護の在留資格を与える」ことも発表されました。
 大学や専門学校などで介護福祉士の資格を取得した留学生を対象に、新たな在留資格を設け、介護現場で働くことを認めるとする内容だそうです。
 一歩前進…という気がしますが、ハードルはかなり高い気がします。 


 その前に、現在EPAにより日本にやって来ているフィリピン人とインドネシア人の看護師・介護福祉士候補者の人たち、受け入れている機関のことをもっと考えてあげてほしい、と思います。(EPAによる受け入れ制度そのものには疑問点や問題点が多く、いつかは自然消滅するのでは、と思いますが…。)
 看護師候補者は3年間、介護福祉士候補者は4年間の日本滞在中に日本の国家試験に合格しなければ帰国(原則として)…。それはあまりに非人道的な措置で、今のままでは、受け入れ側と希望を持って日本へやって来た候補者達、双方にとって大きなダメージ、不信感を残すだけです。 

人手不足の介護 外国人受け入れ拡大へ
NHK-2015/01/26

介護も外国人技能実習の対象に、厚労省検討会が対策案
日本経済新聞-2015/01/26

外国人実習制度:対象職種、介護にも 15年度実施目指す
毎日新聞-2015/01/26

小手先の対応 限界 介護の人材難、一段と…
日本経済新聞-2015/01/24

外国人在留資格に「介護」追加へ
NHK-2015/01/23 


 私は、フィリピンで15年間生活していた時に、個人の雇用契約で海外へ出て行く、また帰ってきたたくさんのフィリピン人介護士(ケアギヴァー)に出会いました。介護者を必要としている家族と、介護職のフィリピン人との間で交わされる雇用契約の下で、多くのフィリピン人が世界各国に出向いていく…、その評判も良いようです。そこには、たいてい両者を仲介する業者・Agencyが入るのですが、私も、おおよその契約内容を聞ける範囲で把握しています。
 そうした個人レベルでの雇用契約で仕事に就く介護士は「Private caregiver・プライベート・ケアギヴァー」と呼ばれ、フィリピン国内でも多くのケアギヴァーや看護師がそういった雇用形態で働いています。ただ、やはり海外へ出て働くと、国内より給料が良く、海外志向が強いのは、人口1億人の約1割に当たる1千万人が海外で就労しているというフィリピンの事情を見てもごく自然なことです。
 行き先は、欧米の先進国だけでなく、中東やアジア諸国、アフリカ等世界中のどこであっても、フィリピン人ケアギヴァーの姿が見られます。一人っ子政策で、今後かなりの介護の手が必要となる中国などにとっても、フィリピン人ケアギヴァーは魅力ある存在でしょう。
 しかし、そうした個人での雇用契約によって海外へ出ようとするフィリピン人ケアギヴァーを拒む国、就労ビザを下ろさないという国は聞いたことがありません。ひょっとすると、日本だけではないかとさえ思われます。こんなに近く、友好的な関係にあり、若い多くの優秀な人材、介護の手があるフィリピンから、どうしてケアギヴァーを受け入れることができないのか、理解に苦しみます。双方が「Win-Win・ウィン・ウィン」の関係になるだけでなく、多くの相乗効果が期待できるはずなのに…。などと、いつもフィリピンから、歯がゆく残念な思いで、日本という国を眺めていました。
 海外から、フィリピンに介護の手を求める家族は、経済的に余裕があり、また外国の人(フィリピン人)を家に入れるだけのキャパシティを持った家族、というケースが多いようです。が、もちろん日本であっても、そういった家族は少なくないと思うのですが…。 

フィリピン人ケアギヴァー(Caregiver・介護士)に、個人の雇用契約での日本の在留資格を…。
(June 16, 2012 in アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人看護師・ケアギヴァー(介護士)の現状…フィリピン・バギオ発
(June 16, 2012 in アイ!サラマッポ in フィリピン


フィリピン看護師国家試験の合格者数、受験者数、合格率の推移 Philippine Nursing Licensure Exam.

2014年03月30日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

2005年12月以降のフィリピン看護師国家試験の合格者数、受験者数、合格率です。↓
Dec. 2005 - 13,108 passed out of 24,287 examinees 53.97 % passing rate

Dec. 2006 - 19,712 passed out of 40,147 examinees 49.10 % passing rate
Jun.  2007 - 31,275 passed out of 64,909 examinees 48.18 % passing rate
Jun.  2008 - 27,765 passed out of 64,459 examinees 43.07 % passing rate
Dec. 2008 - 39,455 passed out of 88,649 examinees 44.50 % passing rate
Jun.  2009 - 32,187 passed out of 77,091 examinees 42.12 % passing rate
Dec. 2009 - 37,527 passed out of 94,462 examinees 39.72 % passing rate
Jul.   2010 - 37,679 passed out of 91,008 examinees 41.40 % passing rate
Dec. 2010 - 29,711 passed out of 84,287 examinees 35.25 % passing rate
Jul.   2011 - 37,513 passed out of 78,135 examinees 48.01 % passing rate
Dec. 2011 - 22,760 passed out of 67,095 examinees 33.92 % passing rate
Jul.   2012 - 27,823 passed out of 60,895 examinees 45.69 % passing rate
Dec. 2012 - 16,908 passed out of 49,066 examinees 34.46 % passing rate
Jun. 2013 - 16,219 passed out of 37,887 examinees 42.81 % passing rate
Dec. 2013 - 10,977 passed out of 35,475 examinees 30.94 % passing rate

(試験年月日 - 合格者数    - 受験者数       - 合格率)


2014年看護師・介護福祉士国家試験の結果 経済連携協定(EPA)に基づく外国人候補者の合格者数

2014年03月27日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 厚生労働省は、27日、第26回介護福祉士国家試験の結果を公表しました。
 
経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者の合格者は、インドネシア人46人(受験者数107人・合格率43.0%)、フィリピン人32人(受験者数108人・合格率29.6%)の、計78人でした。
 
両国合わせての合格率は36.3%(受験者数215人)で、日本人と合わせた全受験者の合格率64.6%(受験者数154,390人中合格者数99,689人)の半分強でしたが、昨年に比べて、初受験者の合格率が、フィリピン人では昨年の30%から今回50%(52人中26人合格)と、かなり高くなっています。

 それに先立ち、一昨日25日に公表された第103回看護師国家試験の結果では、フィリピン人16人(合格率11.4%)、インドネシア人13人の、計29人が合格。合格者数では、初めてフィリピン人候補者がインドネシア人を上回りました。
 
両国合わせての合格率は10.4%で、全体の合格率89.8%と比べてかなり低く、外国人看護師候補者にとって、国家試験のハードルがいかに高いものかを改めて感じさせる結果でした。

(参考)
フィリピン人看護師・ケアギヴァー(40記事・当ブログ内)


フィリピン人ケアギバー(フィリピン人介護士・Filipino Caregiver)

2013年10月07日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

個人の雇用契約でのフィリピン人ケアギヴァー(Caregiver・介護士)に、日本の就業ビザを…。 
(On June 17, 2012)

フィリピン人看護師・ケアギヴァー(介護士)の現状…フィリピン・バギオ発 
(On June 22, 2012)


フィリピン人看護師・ケアギヴァー(Articles of Filipino Nurse & Caregiver)(38)


Tokyo Olympics & Paralympics 2020-その時日本の介護難民は…!

2013年09月08日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 2020年のオリンピックとパラリンピックが、東京で開催されることが決まりましたね。その時、明け方の東京の空には、うっすらと虹がかかっていたようです…。おめでとうございます!

 さて、その2020年には、日本では65歳以上の高齢者が約30%に達すると予想されています。そして、介護が十分に受けられない要介護者、施設でも在宅でも受け入れ先がない要介護者は増えていく一方です。
『介護難民』という言葉が適切かどうかは分かりませんが、そういう居場所のない人たちが、この日本に、すでに200万人近くいるとも聞きます。 

 自分自身も、95年に、3年間お世話になった福井県の重度身体障がい者療護施設を出て、東京の多摩市でいわゆる障がい者の自立生活に挑戦した時、『東京の頸損難民』と言われ、その後99年に単身フィリピンに飛び込んでいった時も『フィリピンの日本人介護難民』であったと思います。その時は、もうどこへも行く場所がなかった…。住む場所はあっても、介護の手がほとんどありませんでした。ちなみに、その当時の地元金沢の在宅支援では「週に2回、1回2時間」、つまりヘルパーさんを派遣してもらえる時間数は週にわずか4時間、とても生きてはいけませんでした…。 

 今、5月の大腿骨頚部骨折というアクシデントのため、十数年ぶりに、もう一度日本での自立生活に挑んでいる最中ですが、見通しは大変厳しい、と思います。
 自分自身が再び『介護難民』にならないために、そして『介護難民』と言われる人たちが少しでも少なくなることを願って、これまでのフィリピンでのロング・ステイで感じ、学んだことを基に、今後、自分なりの考えを当ブログでも書いていければ…、と思います。

 介護の手をどう補っていくのか…、今の日本の状況は「待ったなし!」です。

 

(第2章 東京にて)
「その数日後に、私は金沢を出て、また、一人東京へと向かった。(1999年)
…足のくるぶしの傷の状態もよくなかったが、お尻の床ずれの方がさらに進行し、中央部は深くえぐられているとのことだった。
 
もう暦の上では春だったが、都会を吹き抜ける冷たい風がほおを刺した。床ずれのせいかすぐに体がだるくなり、以前より疲れやすくなっているとも感じた。『こんなはずでは・・・。』と気持ちばかりが焦ったが、体が思うようについて行かない。体力が限界に達しつつあるのを感じた時、最後の望みを海外にかけようと考え始めた。…やはり英語が通じやすく、滞在できる期間がより長いフィリピンしかない、と思った。三ヶ月ほど前、散々な目に遭ったにもかかわらず、そのマニラへ戻ることが最良の選択だと判断をした。
 
私は覚悟を決め、一旦日本を脱出することにした。生きるために・・・。」↓

(第3章 マニラにて)
「一九九九年三月一二日早朝、東京で行き場を失った私は、成田空港へ向かった。フィリピンへ行けば、この困難な状況を何とか打開できそうな気がした。『日本を一旦諦めよう・・・。』
 
暁闇の中を成田空港へと向かう途中、空が次第に紅色に染まり出し、東京湾から朝日が昇ってきた。日本海に沈んでいく夕日は数え切れないほど見てきたが、太平洋の、海からから昇る日の出を見るのは生まれて初めてだった。その雄大な美しさに見とれながら『道はまだある!』と、自分自身を奮い立たせた。」

(拙著『アイ!サラマッポ~フィリピン人介護者と生きて~』上巻より)


今日9月8日は…。

聖母マリアさまのお誕生日 -Nativity of Mary (Blessed Virgin Mary…Roman Catholic)-
2011-09-08

聖母マリアさま・The Virgin Maryのお誕生日(9月8日)
2010-09-12