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大腿骨頚部骨折・Femoral neck fracture(せきずい損傷者の場合)

2013年06月15日 | その他

 5月中旬に、左の「大腿骨頚部」を骨折(内側骨折・Femoral neck fracture)してしまいました。頸髄損傷で四肢麻痺の私の場合、手術をするよりも「保存療法」がよい…という医師の判断で、現在金沢で静養中です。


 
いつ、どのように、そんな大事な場所を骨折してしまったのか…。車いすからの転倒などはっきりとした事故なら分かるでしょうが、自分で思い返してみても今回の骨折の原因、その状況を特定できない気がします。
 
左足に違和感があり、右半身の顔から肩にかけての「発汗」と「血圧変動」が出始めたのが5月中旬…。そして、5月下旬に金沢医科大学病院で診てもらい、左大腿骨頚部骨折だと分かったのです。まさか…、ショックでした。
 
歩ける(歩いていた)人であれば、すぐに手術をし、術後の状態を見て歩行訓練を始める、とういう処置が一般的だそうですが、私の場合、手術、術後のリスクを考えると、手術をしない保存療法がよい、ということです。要は、特に処置はせずにこのまま様子を見るのです。そして、定期的な検査も必要ありません。痛みから来ているだろう発汗と血圧変動は、2ヶ月もすれば治まるだろう、ということでした。 
 
その後、数日前に、車いすに移乗するのにリフトで身体を吊った際、左のお尻にボコっと硬いもの(折れた大腿骨の上部)が出ていることに介護者が気づきました。また、左足の太ももからお尻にかけて、その大腿骨が動いているようだと…。不安を感じて、昨日再診をお願いしたところ、レントゲンでは折れた大腿骨の上部が外側へずれていて、それがボコっと出たり、動いたりしているようでした。でも、それが肉(皮膚)を突き破ることはありません。ちなみに、折れた大腿骨の上の部分(骨頭・骨盤に入っている部分)は、血流がなくなり「壊死」してしまい、折れた骨がくっつく(接合する)ことはないようです。今後は、そういう状態の大腿骨とうまく付き合って生活していかなければなりません。
 
この大腿骨頚部骨折は、骨粗しょう症の高齢者、中でも女性に多く、その後寝たきりとなって合併症等で一年以内に25%が死亡…というデータもあります。本当に、骨折の中でも良くない箇所のようです。

 現実を受け止めつつ、今後のことを考えていますが、当面予定していたこと、これまで描いていたライフ・プランを変更せざるを得なくなってしまいました。
 
フィリピンに戻ることさえ、ちょっと難しくなったように思います。

 

(ここ2~3ヶ月のうちに、メール等へのご返事ができなかったこと、お詫びします。)