毎年、桜の時期に兼六園が無料開放される一週間。4月10日(土)に、今度は金沢城公園周辺を散策しました。この日、兼六園と金沢城公園には、約7万人の人出があったそうです。
これは白鳥路の、金沢が生んだ三大文豪、左から室生犀星、泉鏡花、そして徳田秋声の像です。↓
そして、前田利家公と介護者マリアさん…。↓
金沢城公園内、2001年に復元された菱櫓(ひしやぐら)をバックに…。↓
その内堀に沿って古い桜並木が今も見事な花を…。↓
この桜の向かい側には、以前、金沢大学の学生会館がありました。「ル・シャトー(お城)」という喫茶店、アカンサス書房、安くておいしかった学生食堂…。郷愁に浸っていると、私の右手の上にひらひらと桜の花が一輪落ちてきました。見上げると、不思議なことに、この桜の木からは、一枚、一枚の花びらとしてではなく、一輪、一輪の花ごと、くるくると回転しながら落ちてくるのです。桜は、その散り際の潔さもが、人々の心を惹きつけるのでしょう。その愛おしさから、地面に落ちたその花を何輪か拾って、家で押し花にし、しおりを作りました。
石川門を出るのにも大変な、すごい人、ひと、ヒト…。↓
その石川橋からお堀通りを見下ろすと、こんな桜の大木が…。見事!↓
夕方、ライト・アップされた幻想的な石川門をバックに…。↓
12年ぶりの、兼六園、金沢城公園のお花見に大満足でした!
(これは、6月5日にアップした記事です。-今日6月5日は、金沢百万石まつりのメイン・イベント「百万石行列」で、また金沢の街中は大変なにぎわいとなっていることでしょう。昨日からの百万石まつり三日間は、兼六園が無料開放され、夜はライト・アップもされます。今年の利家公は宍戸開、お松の方は小林綾子さんだそうです。↓ http://100mangoku.net/index.html )
(兼六園で…。若い叔母と…。思わず桜を見上げる。)
朝から快晴で、青空が広がる中、ワクワクしながら、金沢市社協の「メルシー・キャブ」という福祉車両による移送サービスを利用して一路兼六園へ!
小立野口から入った園内は、開花にはまだ少し早いようでしたが、蕾がふくらみ始めた桜、ちらほらと咲き始めた桜、たくさん花をつけた桜もあって大満足。今回も、同行してくれたマリアさん、初めて目にする桜の美しさに興奮気味、写真を撮りまくっていました。
(石川門の桜は、またこんな感じで、観光客もまだ少なめ…。太陽がまぶしい…。)
うららかな春の陽気に誘われ、三人で犀川の方へ。川べりの「犀星の道」にも大きな桜並木が、少しずつピンク色に染まり始めていました。土手から身を乗り出して写真を撮ろうとするマリアさんに向かって「Konting baba, baba…。コンティン・ババ、ババ…。」(もうちょっと下、下…。)とタガログ語で言うと、すぐそばのベンチに座っていた二人のおばあさんが「ギョッ」とした表情で私を見て…。すぐに状況を察知した私は、「そう、そう。コンティン・ババ…。もうちょっと下、下…。」とフォローしたつもりでその場を去りましたが…。気づかなかった自分、習慣とは怖い…(^^;)。
(犀川沿いに建つ犀星の碑)
「あんずよ
花着け
地ぞ早やに輝やけ
あんずよ花着け
あんずよ燃えよ」 (室生犀星)
この一節は、あの有名な「ふるさとは遠きにありて思ふもの…」で始まる詩を含む『小景異情』の最後の節(その六)です。ちなみに、「ふるさとは…」の節は「その二」です。↓
「ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ泪ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや」 (小景異情-その二)
そこから、またしばらく歩いてカトリック金沢教会へ…。
その4月4日(日)は、今年の聖週間の復活主日・Easter Sunday。復活祭をお祝いするかのように、教会の敷地にある桜の大木が、ほぼ満開に近い見事な花を咲かせていました。↓
(教会横の「ユスト高山右近」像)
http://www.church-kanazawa.sakura.ne.jp/ukon/index.html
(カトリック金沢教会のホームページから。)
チブリアノ神父様が、二個のイースター・エッグをくださいました。ピンクの卵は「愛」を表し、緑の卵は「希望」を表しているそうです。↓
(実家の介護者の部屋で…。)
実は、このお花見散策の数日前まで、私は帰国早々「肺炎」にかかってしまい、しばらく入院していました。酸素値の低い、きわどい状態だったそうです。
それだけに、この久しぶりに目にした桜の花は、ひと際美しく感じたのかもしれません。
(これは6月3日にアップした記事です。インターネット・Solid Broadband開通記念号。)