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2012年介護福祉士国家試験(第24回)に外国人(インドネシア人)が初挑戦!

2012年01月23日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

一週間後の1月29日(日)、第24回介護福祉士国家試験に、日本との経済連携協定(EPA)で来日している外国人介護福祉士候補者が初めて挑みます。
 今回受験する外国人は、2008年8月(北京オリンピックの前日)に来日したインドネシア人介護福祉士候補者第1期生etc.の96人です。

 経済連携協定(EPA)に基づいて、2008年度からインドネシア、2009年度からフィリピンより受け入れている看護師・介護福祉士候補の数は1300人余り
 日本で働き続けるには、看護師は3年以内、介護福祉士は4年以内に国家試験に合格しなければなりません。看護師は毎年の受験が可能ですが、介護福祉士の国家試験受験の場合は「3年間の実務経験が必要」という条件があり、外国人介護福祉士候補者にとっては、実質的には1回しか受験できないということになります。日本人でも合格率50%前後の難しい介護福祉士国家試験に、インドネシア人介護福祉士候補者第1期生の何人が合格するか。期待と不安の中での、介護福祉士国家試験外国人初受験です。結果が出るのはまだ1ヶ月以上先でしょうが
 たった一度の受験後、不合格者は、インドネシアに帰国となります。本当にこんなのでいいのかなあとつくづく思います。
 ちなみに、同じくEPAを通じて来日している外国人看護師候補者では、日本人の90%が合格する看護師国家試験に、これまで19人の合格者が出ています。2009年度は合格率1%(インドネシア人2人・フィリピン人1人)、2010年度には、難しい医療用語にフリガナをつけるなど外国人受験者への配慮がされましたが依然として合格率はわずか4%(インドネシア人15人・フィリピン人1人)という実情です。


(参考)

フィリピン人看護師・ケアギヴァー

15記事 in 『アイ!サラマッポ in マニラ』 Ay! Salamat po in Manila (Dec. 2009Jun. 2011)

 

フィリピン人看護師・介護士(Caregiver


20記事
in 『アイ!サラマッポ in バギオ』 Ay! Salamat po in Baguio Nov, 2008Sep. 2009

 



(追記)1月31日(火)

政府は2011年3月に、2008、2009年度に来日したインドネシア人・フィリピン人看護師候補者と介護福祉士候補者に限って、不合格の場合でも一定の条件を満たせば、在留期間を1年延長することを閣議決定しています。

この日の筆記試験の後、実技試験を経て、3月28日に合格発表が行われます。