日本のイスラーム (Islam in Japan)

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正道を望む者たちの書(試訳第4回) Risaalah Al-Mustarshideen

2011年11月19日 | ウラマーゥ(学者先生たち)に学ぶ

 

 

そして知るがよい。

善くも悪くも、カダル(定命)すべてを信じるまでは、

信仰の味を見出すことはないということを。

 

真理(ハック)を語る人、行う人となるのだ。

そうすれば、アッラーがお前を光(ヌール)と心眼(バスィーラ)において富ませてくれよう。


それを命じながら、自ら遠ざかるようであってはならない。

罪に陥り、アッラーのお怒りに触れてしまうからである。

 

『汝らが自ら行わないことを語るのは、

アッラーの御許では忌み嫌われること甚だしい。』(アッサッフ章3節)

また、アッラーの御使い(アッラーの祝福と平安あれ)も言われた。

「説教をし、自ら啓発されることなく、

非難し自ら自粛することなく、

禁じて自らやめることなき人は、

アッラーの御許では敗北者の一人です。」

至高のアッラーは仰せられた。

 

敬虔な理知の人(アーキル・タキー)のほか交流をもってはならない。

心眼をもつ知者(アーリム・バスィール)のほか同席してはならない。

預言者(アッラーの祝福と平安あれ)は、

「我々のうち、どの人と共にいるのがよいでしょうか。」と尋ねられ、お答えになった。

「見ただけでアッラーを思い出させてくれる人、

その話しぶりが知識を高めてくれる人、

その行いがあの世を思い出させてくれる人です。」

 

真理には謙虚であり、それに服従せよ。

アッラーを念じることを常とせよ。

そうすれば、かの御方との近しさを得られよう。


アッラーの御使い(アッラーの祝福と平安あれ)は言われた。

「審判の日にアッラーと共にいる人たち、

それは服従する人たち、

謙虚な人たち、

恐れおののく人たち、

アッラーを数多く念じる人たちです。」

 

 

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  【訳者のつぶやき】

見ただけでアッラーを思い出させてくれる人、

その話しぶりが知識を高めてくれる人、

その行いがあの世を思い出させてくれる人…

 

もし皆さんがそんな人を一人でも実際に知っているとしたら、

ものすごく幸運なことです。

言われるまでもないでしょうが、アッラーに感謝してください。

 

そしてまだそんな人にはお目にかかったことがないという人は、

そうした人に出会うために自ら足を運ぶ時間とお金、労力を惜しまないこと。

 

「人との出会いが自分の人生を変える!」…これは世間一般でも事実として見聞きすることです。

 

ましてやそれが「真主へといざなってくれる人との出会い」であれば、

その衝撃と感動はいかほどのものでしょう。

 

願わくはそうした人との時間を

お優しきアッラーが毎日わたしたちにお恵みくださいますように。

 

当分そんな人に会えそうもないという人は、

クルアーンの中に、

ハディースの中に、

先達の伝記の中に見出すことも妙案かと思います。

アッラーフ アァラム。

皆さんにアッラーのご加護と祝福を。


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