散日拾遺

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3月11日 メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を匿名で発表(1818年)

2024-03-11 03:59:20 | 日記
2024年3月11日(月)

> 1818年3月11日、イギリスの小説家メアリー・シェリーは『フランケンシュタイン、現在のプロメテウス』を匿名で出版した。科学者フランケンシュタイン博士が死体を材料にして人造人間を作り出すというこの小説は、1831年の改訂版が今でも出版されている超ロングセラーであり、先駆的なSF小説である。 
 メアリー・シェリーは1797年ロンドンで生まれ、この作品が世に出たときにはまだ20歳であった。1816年、彼女は詩人パーシー・シェリーと駆け落ちし、詩人のバイロン卿、友人ジョン・ポリドリらとレマン湖のほとりのディオダティ荘に滞在する。そこで長雨に降り込められ、バイロン卿が提案したのが、一人一冊ずつ小説を書くと言う余興だった。メアリーはこの時に『フランケンシュタイン』の着想を得た。ちなみに、この時にバイロン卿が書いた断片から、後にポリドリが『吸血鬼』を書き上げている。
 パーシー・シェリーには妻がいたが、二人が駆け落ちした1816年の暮れに自殺しており、ほどなくメアリーはシェリー夫人となった。有名な人造人間が電気ショックで起き上がるシーンは、筋肉に電気を流すと痙攣するガルヴァーニの実験から着想を得たという。
晴山陽一『365日物語』(創英社/三省堂書店)P.76


Mary Wollstonecraft Godwin Shelley
(1797年8月30日 - 1851年2月1日)


 Wikipedia にその後のことなどいろいろ書いてあるが、知れば知るほど薄気味悪いばかりである。先駆的なSF小説?偉いんでしょうね、きっと。

 ちなみに、
 1821年、ポリドリ死亡(25歳)。うつ病とギャンブルによる借金に悩まされており、青酸カリによる自殺を示唆する有力な証拠があったが、検視官は自然死とした。
 1822年、夫・パーシーがイタリアで暴風雨によるヨット沈没で水死(30歳)。
 1824年、ギリシャ独立戦争に身を投じていたバイロンが、同地で熱病により死亡(36歳)。
          ……だそうだ。

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