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散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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怠け者の言い訳/コバノタツナミ/雉の仲良し

2025-05-03 10:52:49 | 日記
2025年5月3日(土)
 晴耕雨読は理想の生活で、今やその条件が整ったはずだが実現が難しい。困難の一つは瀬戸内という地域に雨が少ないことで、読むことを雨の日だけに限ろうものなら、年に何冊も読めはしない。
 もう一つの難しさは陽射しを浴びて野に遊ぶことがあまりに楽しく、一日楽しんで引き上げた頃には心地よい疲労に全身が包まれ、食べて飲んで一風呂浴びるうちに読み書きなどどうでもよくなってしまうことである。
 よほど頑なに日課をコントロールしない限り、「耕」と「読」のバランスはとれないという次第。今回も頭の中にあらましできあがっている一千字そこそこの原稿が、一週間経つのに着手すらできない。
 日本の野山は四季折々に美しいが、とりわけ百花斉放のこの季節はさながら楽園の趣がある。といっても何か特別なものがあるわけではない。足元に桃色の月見草や紫のツルニチニチソウ、三月に花盛りだった桜の枝にサクランボ、草むらの野苺は目に鮮やかで下に甘い。色とりどりのツツジにオオデマリ・コデマリ、年々歳々花相似たりというが、今年もまた昨年同様の花を忘れずに咲かすのがあたりまえに嬉しい、それだけのことである。

 
ウキツリボク(浮釣木 Callianthe megapotamica
チロリアン・ランプと言った方が通りが良いか


オドリコソウ(踊子草、続断:Lamium album var. barbatum
名前で得をしている口だ。道端に群生している。

 これは何だろうか、小貴婦人の趣がある。検索してみたところ下記のものらしい。これも牧野さんが命名したのか。
 コバノタツナミ(別名ビロードタツナミ、Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino、中国名 小叶韩信草 xiao ye bian zhong)

 植物と共に動物も育つ季節。透き通るような緑のバッタ。

 燕はあたりに帰ってきているが、今年は我が家の納屋には入ってこない。その方が良いというのは彼らの為に言うことで、一階の梁に巣をかけて出入りするのはかまわないのだが、何かのはずみで二階にあがると、信じ難いことに降りてこられないのである。入ったところから出ればいいのに、それができずにひたすら二階で高速旋回を続けている。
 気がつけば二階のガラス窓を開放して出してやれるが、そうでないとそれっきり。しばらくぶりに二階に上がり、鳥の白骨と大量の羽を見つけて仰天したことが何度かあった。
 南洋まで数千kmを迷わず往復したツワモノが、納屋の二階から出口を見つけられずに果てるのが不思議でならないが、ともかく納屋には入れないのが彼らの為である。代わりに門の屋根裏に板を打ちつけ、巣をかけやすいように工夫してみたが、興味があるらしく一羽二羽と偵察に来るものの、契約締結には至らない。
 今朝はいつになく甲高い警戒音を発しながら飛び回っている。何事かと出てみたら子猫が一匹のそのそ歩いていた。蛇はともかく、猫は跳びつけない位置にあるのに、慎重なことである。

 雉は毎日、近く遠くから声を聞かせている。今朝は散歩の途中、近所の小公園でバッタリであった。

 今日もまた5−6mの至近距離で、胡散臭そうにこっちを気にしているが飛び去りはしない。じっとスマホを構えていたら、こちら向きに何歩か近寄ってから草むらに入った。今朝は雄だけで、パートナーの姿がない。
 帰ってその話をしてから一時間ほど経って、家の中にパートナー(こちらの)の姿がない。外に出てみると、前の草地で何やら撮影している。その視線の先で、赤い帽子が草間に見え隠れしている。


 この通り、つがいで仲良く餌をついばんでいるのだった。

Ω

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