散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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マインドフルに卵焼き

2021-01-27 07:20:31 | 日記
2021年1月27日(水)
 先週のこと。朝5時台にメールをいただいたので、早起きさんですねとお返ししたら…

「早起きは、生後8ヶ月のラブラドール犬(盲導犬の候補犬の飼育奉仕をしていまして、今2頭目)の餌やりと、子どもの弁当作りのためですが、起きてすぐに白湯をいただきながら卵焼きをマインドフルに作るのが近頃のブームです。
 卵焼きは、集中していないと途端に崩れたり焦げたりするので、がさつな私は今ここ、目の前にある溶き卵とフライパンと菜箸、に集中するのが必要なのです。」

 行住坐臥、どこにもヒントはあるものだ。 僧院・修道院に出かけずとも精神(こころ)をなぞることはできる。そしてラブラドール、あるいは盲導犬!

「ラブラドールは、本当に人間が好き!人と一緒にいることがよろこび!という犬種でして、元々は、ニューファンドランド(カナダ)で漁師と一緒に船に乗り、泳ぎながら網にかかったイワシを取るお手伝い(遊び?おやつ?)をしていたとか。
 本国に持ち帰り、改良して育てたイギリス人の使役犬に対する熱意にも敬服しています。
 アメリカの大学では、ファイナル前など学生のストレスが高まる時期に図書館に犬を連れてきて、気分転換をすすめるそうですし、バンクーバーの空港でも、セラピードッグが巡回しているのにあったことがあります(普段は病院の小児科などにいるらしい)。
 日本でも、子供が裁判で証言する際に、コートサイドドッグ、といって犬との触れ合いで緊張を和らげる、などという活動もあるそうです。
 いつかロボット犬にとって代られる時代も来るかもしれませんが、それまでは気長に一年一頭と過ごしていきたいです。」

 昭和42年頃だと思うが、少年マガジンか何かの懸賞で一等は「ラブラドル・レトリバー」が当たるというのがあった。賢そうな犬の写真に一目で舞い上がり、さっそく母をつかまえて、
 「当たったら飼ってもいい?」
 可笑しくてたまらないといった母の表情が今に懐かしい。外れたのか、そもそも応募しなかったのか、そこはどうもはっきりしないけれども。

Wikipedia より拝借
Ω
 

箱根駅伝の沿道応援

2021-01-05 06:15:36 | 日記
1月4日(月)
 創価大の健闘と駒澤大の猛追に夢中になりながら、ときどき気になっていたことを代弁してくれた。『ケセラセラ』書評に続き、日刊スポーツ紙のマイヒット。「出たもの勝ち」は、残念ながら使える言葉である。
 
心が痛かった箱根の沿道応援…我慢できない“他人”
[2021年1月3日22時2分] 

<第97回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)
 歴史に残る劇的なレースに心打たれた。ただ沿道に目を移すと、心が痛かった。例年のように、何の遠慮もなく、声援を送り、目立つかぶり物をする人もいた。選手の心情を推察する。ずっと支えてくれた家族、恩師。話を聞いた多くの選手が、世話になった人に「テレビ」の観戦をお願いしていた。本当は「生」で見てもらい、成長や恩返しを示したかった。だが、緊急事態宣言も再び出る可能性もある情勢。感染拡大を防ぐために、それはできないと受け入れていた。
 関東学生陸上競技連盟の発表によると、観客数は18万人。例年、観客は100万人を超えており、その数字の大小の是非はともかく、選手としてはやるせない思いもあるはずだった。沿道は出た者勝ちの状況。中止が危惧されたレースが開催されたことに感謝の思いが強い選手は、不平を言わない。ファンの声援は、背中を押すが、誤解を恐れずに言えば、“他人”ばかり。心底から応援してもらいたい人は沿道に姿なく、家で我慢していたのだから。
 東京五輪開催へ否定的な声は多い。その嫌悪感の一因には「密」を生み出すファンのモラルがあるようにも思えた。
【上田悠太】

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