2023年6月26日(月)
日曜日に校務を務めた後、代休を田舎で寛ぐ。五月の連休と夏休みにはさまれ、六月は帰省する機会が少なかったが、どうやらもったいないことをしていたらしい。
前庭のアジサイはすべて赤、これは土壌が塩基性であることに依るという。酸性の間違いではない。
「アジサイの色は土壌が酸性の時には青くなり、アルカリ性の時には赤くなります。アントシアニンは酸性では赤色、アルカリ性では青色になるので、逆の反応です。
アジサイの花の色は、アントシアニンとアルミニウムイオンが結合(錯体形成)し、そこに助色素が反応した場合には青色になり、アルミニウムイオンがない場合には赤色になります。実際に、アジサイの赤い花には、アルミニウムイオンがほとんど含まれておらず、一方青い花にはアルミニウムイオンが含まれていることが明らかになっています。
アルミニウムは、普遍的に土壌に含まれている元素ですが、植物が吸収できるのはアルミニウムがイオンの状態、つまりAl3+になった時です。アルミニウムは、pH5.5以下でイオン化し始め、pH4.5以下では、ほとんどのアルミニウムがイオン化します。このため、酸性土壌ではアジサイはAl3+を根から吸収し、萼片(花びらに見える部分)に蓄積するため、アジサイの花の色が青色になります。」
アルミニウムは、普遍的に土壌に含まれている元素ですが、植物が吸収できるのはアルミニウムがイオンの状態、つまりAl3+になった時です。アルミニウムは、pH5.5以下でイオン化し始め、pH4.5以下では、ほとんどのアルミニウムがイオン化します。このため、酸性土壌ではアジサイはAl3+を根から吸収し、萼片(花びらに見える部分)に蓄積するため、アジサイの花の色が青色になります。」
サフランモドキ Zephyranthes carinata はタマスダレ属の植物。メキシコ、グアテマラ原産。日本には1845(弘化2)年頃に渡来したとされるが、これはこの種を持ち込むことを意図したものではなく、同年に持ち込まれたパイナップルの栽培土に混入していたものだった。さらに薬用となるサフランと混同され、長らくその目的で栽培されたものが明治になって誤りとわかり、サフランモドキの名が付いたという。(Wikipedia)
「日本では暖地で逸出帰化している地域もある」とある中に、愛媛県中予地方も加わるという次第。
由来はさておき、草むらにほっこりと大ぶりな桃色が覗くのは嬉しい眺めである。
ヒメジョオン(姫女菀 Erigeron annuus)はキク科ムカシヨモギ属、中国では「一年蓬」「白頂飛蓬」などというらしいが、実際は越年草である。
同属のハルジオンとの違いをこのたび知った。
「標準的には、ヒメジョオンの方が背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきりしている。ヒメジョオンの茎には空洞がなく、ヒメジョオンの葉は茎を抱かない。これに対して、ハルジオンは、背は低く、花は大きくて少なく、根本に葉がある。また、ハルジオンの蕾は下を向いて項垂れているような特徴がある。ハルジオンの茎には真ん中に空洞があり、ハルジオンは茎を抱くように付く。従って、しっかりと比べて見れば、はっきりと見分けがつく。」
(Wikipedia)
しっかり比べて見るよりも、手っ取り早く茎を切ってみた。間違いなくヒメジョオンである。
「1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっている。したがって、駆除がとても難しい。ハルジオンとともに要注意外来生物に指定されているほか、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。」
ともある。
「食べられる野草の一つとして知ら」れ、「葉は茹でて、おひたしや和え物にしたり、生のまま天ぷらにする。花や蕾も天ぷらに利用できる。食味は「クセはなく、少しシュンギクに似た香りがある」と評されている」そうだから、これはせっせと食べるのが公益のためということか。
ギボウシにこんな花が咲くのも、初めて目にした。七・八月の帰省時にはすっかり終わってしまっている。これは日本を含む東アジア原産で、シーボルトらがヨーロッパに伝えて品種改良が行われたとのこと。若芽が食用になり、主産地は山形だというのだが、「お味噌汁に入れてよく食べた」と教えてくれた人は兵庫の出身だった。
わが家のノウゼンカズラは赤みが強い。
今年のランタナはピンクよりもオレンジの勢いが勝っている。
ムラサキカタバミは同じカタバミでも南米原産、江戸末期の渡来植物で、これがまた要注意外来生物だという。
お終いにもうひとつ、これも初対面。
ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙 Crocosmia x crocosmiiflora)アヤメ科ヒオウギズイセン属、別名モントブレチアというのだそうだ。
「明治時代に渡来した、南アフリカ原産の園芸種。
ヨーロッパでヒオウギズイセンとヒメトウショウブとを交配して作られた雑種ですが、繁殖力が強く全国的に野生化。佐賀県では条例で栽培禁止となっているほどです。
鮮やかな朱色は緑の中にとても映えるので、植えてみたくなるでしょうが、花壇を乗っ取られることになることも多いようです。」
ヨーロッパでヒオウギズイセンとヒメトウショウブとを交配して作られた雑種ですが、繁殖力が強く全国的に野生化。佐賀県では条例で栽培禁止となっているほどです。
鮮やかな朱色は緑の中にとても映えるので、植えてみたくなるでしょうが、花壇を乗っ取られることになることも多いようです。」
いやいやなかなか大変だ。
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