一風斎の趣味的生活/もっと活字を!

新刊、旧刊とりまぜて
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江戸のブラック・ユーモア

2005-03-22 00:00:25 | Essay
鶴と亀に関する表現、東西一題ずつ。
まずは西からは地口。
「鶴は煎餅噛めませんねん」
じっくりと口に出せば、もう一つの意味は分かろうというもの。
やや長いフレーズを、ダブル・ミーニングにした手腕はお見事。
対する東は川柳の前句付け。
「鶴の死ぬのを亀が見ている」
前句があったのだろうが、それは不明。ない方がかえって理に落ちず、シュールな雰囲気が出ている。
江戸時代のブラック・ユーモアも、なかなか大したもの。

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