㈱プラスリジョン

障害のある人の働く場づくりを目的に2008年3月法人設立。農と福祉の融合「オニオン・キャラメリゼ」商品化☆

ETIC.cafe 10th に参加してきました

2008-08-11 | Weblog
週末にETIC.のカフェに参加させてもらいました。大地を守る会の藤田社長にはじめてお目にかかりました。講演の内容はとても興味深かった!淡々とこれまでの活動を話されるのですが、プロセスでのご苦労や紆余曲折を経ての今が読み取れとても深く感じました。

カフェサンテ新商品開発では、実は大地を守る会さんに大変お世話になっています。会場では、元ETIC.インターンでいまは大地を守る会のKさんが「社長を紹介します」と引き合わしてくれました。そして、社長さんからは「今日あなたが(会場に)来るかもと聞いていましたよ。」と・・・。いつもやりとりさせていただいているHさんも事前にお話しくださったのです!こういうの大きな会社だとなかなかないです。すごく素敵な会社です。大地を守る会さんのますますファンになりました。そしてカフェサンテの商品開発第1弾はあと一息です。

ETIC.のカフェでは藤田社長のほかにも、ソフトバンクBBの孫泰蔵氏やソフィアバンクの田坂広志氏などの貴重なお話しもあり濃密な時間でした。NEC社会起業塾生含め懐かしい方々との再会、新しい方との出会い、これからも一歩づつがんばろうと元気をいただいた夜でした。そして、下記のようなストーリーのあるカフェです。

ーーーーーETIC.からの案内文より

■今夏10回目を迎える「cafe」とETIC.のストーリー

   日本の農業/環境の未来を憂え、
        若きソーシャルアントレプレナーが逝った夏...


故吉持彰博さんは中央大学大学中の学生時代から、将来自分で事業を起
こしたい、という志を抱えて、当時の学生アントレプレナー連絡会議
(現ETIC.)の活動に積極的に参加していました。
そこで、彼の持っていた食や農業、環境等への問題意識に対し、
「今の自分の力で、できること、アクションをおこせること」というこ
とで、自ら選んだ会社で、インターンシップを1年間経験しました。
そしてそこで培った経験と人脈をもとに、卒業を待たずして、有機野菜
等の卸しや食品関連のコンサルティングを行う事業をはじめました。
既に何件かの取引先もあり、日経新聞でも取り上げられるなど滑り出し
は好調でした。

その一方で、彼が事業を進め、業界のこと現状を知るにつけ、彼の前に
日本の食や農業の抱える危機的状況ばかりがクローズアップされてくる
ようになりました。有機野菜の流通なども、このままでは、日本には品
質を証明する認証制度もなく、なによりも携わる当事者たちに事業とし
てのビジョンや戦略、そして夢がないことが日本の農業の問題に思えま
した。しかし、問題は個人で事業を始めたばかりの若い彼に、独りの力
で立ち向かうにはあまりにも大きすぎました。

そこで、彼が取った選択肢はNPO(非営利組織)を立ち上げ、ニュー
トラルな立場で多くの志ある力を集め、また次世代を担う人を育ててい
くことで、当時の彼が生出しうる最大のインパクトを社会に与える、と
いう挑戦でした。
大学の卒業が決まった頃、既に彼は順調に進み始めていた自分の事業を
なげうって、彼にできる最善・最速のアプローチとしてまず「有機野菜
の認証団体の設立」「オーガニック農業インターンシップ実施」という
当面の二つの目的を達成すべく、志ある理解者のコラボレーションを促
していくNPO活動への取り組みを始めました。
志を定めて以来、彼の動きは驚異的で、3ヶ月ほどの間に栃木、静岡、
京都、和歌山、福岡、熊本、宮崎など、同志を求めて全国を行脚し彼
と共鳴する有志の輪は急速に広まっていきました。
その結果、夏を迎える頃には第一回の「オーガニックインターンシップ」
の宮崎の農家で8月16日から開催することが決まり、彼の戦略のファース
トステップのスタートまでこぎつけました。

そして、その開催を半月後に控えた1998年8月6日未明、交通事故死とい
うかたちで、全力で駆け抜けた彼の人生は突然のピリオドを迎えること
になりました。23歳の若さでした。

8月8日に行われたお別れ会(通夜)には、彼を偲んで、300名以上も
の学生やアントレプレナーが集まりました。全国行脚でたった一度しか
会っていない人たちも多数訪れ、その思いの持つ影響力の大きさに驚か
されました。
彼の人柄、その生きざまがあまりにさわやかだったからか、お別れ会も
不思議な場所になりました。そこに集まった人たちは心から彼の死を惜
しみつつも、彼の生と死が自分たちに遺してくれたものは何なのかを、
むしろ前向きに語り合いました。彼の分まで、今生きている自分に与え
られた時間を大切にするためにも、これからそれぞれがどう生きていく
べきか、朝まで語り合いました。信じられないようなさわやかな
「お別れ会」でした。志をあらたにし、大きな人生の転機の日になったと
いう人もたくさんいました。

その日から1年を迎えようという99年の夏、彼と親しかった仲間の間で、
彼の一周忌をどんなかたちで迎えようか、という話になりました。そして、
彼の生きざまを思い、また自らの襟を正す機会として、未来へ挑戦してい
く志のある人たちが集い、新しいコラボレーションや、可能性を生み出し
ていく場を、毎年8月につくろう、ということになりました。

ささやかでもそんな機会なら、志をともにできる、新たな挑戦者たちとも
共有できるんじゃないか。そんな思いから、
cafe -creative action for the earth- と題した交流会が始まり、ETIC.
が開催する夏の恒例行事となり、またソーシャルアントレプレナーのムーブ
メントが日本に広がっていく取組みの源流となっていったのです。

そして今年、2008年8月9日の夜が10回目のcafeの日になります。


 間違ったら反省する
 失敗したら再度挑戦する
 どんな荒野にも 歩いているうちに自然と道ができるものだ 
    魯迅

             (吉持さんが絶筆のノートに遺したメモより)

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