「健康的な空気」は7ヶ国のみ 2023年世界大気汚染レポート
NewSphere より 240409
世界保健機関(WHO)が設定した微小粒子状物質PM2.5の基準値をクリアした国は7ヶ国だけという驚くべき結果が公表された。
世界保健機関(WHO)が設定した微小粒子状物質PM2.5の基準値をクリアした国は7ヶ国だけという驚くべき結果が公表された。
2023年の空気の良質な国、劣悪な国ははたしてどこか?
◆10ヶ国・地域がWHO基準をクリア
スイスの空気清浄システム関連企業IQエア社が公表した2023年度版「大気質報告書」によると、2023年に安全な大気汚染レベルを満たしたのは、
◆10ヶ国・地域がWHO基準をクリア
スイスの空気清浄システム関連企業IQエア社が公表した2023年度版「大気質報告書」によると、2023年に安全な大気汚染レベルを満たしたのは、
フィンランド、エストニア、プエルトリコ、オーストラリア、ニュージーランド、
英領バミューダ、グレナダ、アイスランド、モーリシャス、フランス領ポリネシア
の10ヶ国・地域のみだった。
平均大気質を分析した134ヶ国・地域のうち、92.5%にあたる124ヶ国・地域がWHOのPM2.5の安全レベル(年間平均1立方メートル当たり5マイクログラム以下)を満たしていない。
PM2.5は大気中に浮遊する極めて小さく危険な粒子で、吸い込むと肺の奥深くまで到達し、血液中に取り込まれる。発生源としては化石燃料の燃焼、砂嵐、森林火災などが挙げられ、ぜんそくや心臓病、呼吸器疾患、がんなどとの関連が指摘されている。
◆アジア、大気汚染深刻
一方、基準値を大幅に超え大気汚染が深刻な国のうち、バングラデシュ、パキスタン、インドが最も空気が汚染されており、粒子汚染レベルはWHO基準の10倍以上だった。
調査対象の世界7812都市のうち、WHOの基準を満たす大気の質を記録したのはわずか9%だった。
平均大気質を分析した134ヶ国・地域のうち、92.5%にあたる124ヶ国・地域がWHOのPM2.5の安全レベル(年間平均1立方メートル当たり5マイクログラム以下)を満たしていない。
PM2.5は大気中に浮遊する極めて小さく危険な粒子で、吸い込むと肺の奥深くまで到達し、血液中に取り込まれる。発生源としては化石燃料の燃焼、砂嵐、森林火災などが挙げられ、ぜんそくや心臓病、呼吸器疾患、がんなどとの関連が指摘されている。
◆アジア、大気汚染深刻
一方、基準値を大幅に超え大気汚染が深刻な国のうち、バングラデシュ、パキスタン、インドが最も空気が汚染されており、粒子汚染レベルはWHO基準の10倍以上だった。
調査対象の世界7812都市のうち、WHOの基準を満たす大気の質を記録したのはわずか9%だった。
世界で最も大気汚染がひどかった100都市のうち、アジアの都市が96都市を占め、インドが83都市を記録した。
報告書によると、インド全土で13億人(人口の96%)がWHOのガイドラインの7倍以上の大気汚染の中で暮らしているという。
中国の都市はかつて、世界最悪の大気汚染ランキングの上位を独占していたが、過去10年間の一連の大気浄化政策により、状況は好転した。
報告書によると、インド全土で13億人(人口の96%)がWHOのガイドラインの7倍以上の大気汚染の中で暮らしているという。
中国の都市はかつて、世界最悪の大気汚染ランキングの上位を独占していたが、過去10年間の一連の大気浄化政策により、状況は好転した。
昨年の調査では、この政策によって中国市民の平均寿命が2.2年延びたことがわかった。中国で最も汚染された都市、新疆ウイグル自治区ホータンは13位だった。
インドネシア,ベトナム,タイはいずれも,WHOの基準を10倍以上上回る都市があった。
日本は134ヶ国・地域中96位、都市では7812都市中、
インドネシア,ベトナム,タイはいずれも,WHOの基準を10倍以上上回る都市があった。
日本は134ヶ国・地域中96位、都市では7812都市中、
東京が3702位、大阪が2950位、京都が3562位、札幌が5888位となった。
◆旅行者の呼吸器系に影響も
気候危機が、世界中の何十億もの人々の健康を脅かしている大気環境の悪化に極めて大きく関連している。
英医学専門誌BMJに昨年11月に掲載された研究によると、化石燃料による大気汚染で、毎年世界で510万人が死亡している。一方、WHOによれば、環境大気汚染と家庭大気汚染の複合的な影響により、年間670万人が死亡している。
IQエア・グローバルのCEOフランク・ハメス氏は「PM2.5は皮膚の奥の細胞から肺や脳の細胞まで、私たちの体のあらゆる細胞に浸透しているのです」(NBCニュース)、その結果、「大気汚染が最も深刻な国の一部では、人々の寿命が3年から6年も縮んでしまったのです」(CNN)と述べる。
大気汚染が旅行者に与える影響については調査されていない。
◆旅行者の呼吸器系に影響も
気候危機が、世界中の何十億もの人々の健康を脅かしている大気環境の悪化に極めて大きく関連している。
英医学専門誌BMJに昨年11月に掲載された研究によると、化石燃料による大気汚染で、毎年世界で510万人が死亡している。一方、WHOによれば、環境大気汚染と家庭大気汚染の複合的な影響により、年間670万人が死亡している。
IQエア・グローバルのCEOフランク・ハメス氏は「PM2.5は皮膚の奥の細胞から肺や脳の細胞まで、私たちの体のあらゆる細胞に浸透しているのです」(NBCニュース)、その結果、「大気汚染が最も深刻な国の一部では、人々の寿命が3年から6年も縮んでしまったのです」(CNN)と述べる。
大気汚染が旅行者に与える影響については調査されていない。
2021年の研究では、海外旅行者の大気汚染暴露が健康に悪影響を及ぼすことが判明したが、健康は帰国後に回復すると考えられている。
2019年の別の研究では、健康な成人の旅行による大気汚染への暴露が、呼吸器系の健康状態に変化をもたらすという結果も出ている。
海外旅行を計画するときに、どこがどれだけ大気汚染されているかを考えることはあまりないが、この結果によって、一般的に人気の海外旅行先を検討し直す必要があるかもしれない。
海外旅行を計画するときに、どこがどれだけ大気汚染されているかを考えることはあまりないが、この結果によって、一般的に人気の海外旅行先を検討し直す必要があるかもしれない。
💋こういう結果が既に出ていて、さて本邦行政立法は?