おおさか東新線・(放出-)鴫野-新大阪間開通後の大阪近郊区間の概略図。この中で最長経路の考察(下図)。
①尼崎駅とその隣駅の扱い
大回り乗車ルート選定キーとも言える駅が尼崎駅。それは、尼崎を境に西側ルートが実質2通り(立花→加古川→谷川→塚口、またはその逆)しかない。
その為なるべく総距離を長くとるには、尼崎の隣駅(立花or塚口)からスタートし尼崎の隣駅(塚本or加島)でゴールする(又はその逆)という条件に従うことに。
尼崎駅と隣駅の距離は,立花が3.0km,塚口が2.5km,塚本が4.3km,加島が2.2km。このうち最短組合せで塚口・加島が始終着駅に。
②環状路線の扱い
区間内に環状の路線(∴2通り以上のルートが取れる路線)がいくつもあり、うち(大阪環状線を除いて)最も外側が
・山科-(湖西線)-近江塩津-(北陸本線)-米原-(東海道本線)-山科
・京都-(東海道本線)-草津-(草津線)-柘植-(関西本線)-木津-(奈良線)-京都
・奈良-(桜井線)-高田-(和歌山線)-王寺-(関西本線)-奈良
・天王寺-(関西本線)-王寺-(和歌山線)-和歌山-(阪和線)-天王寺の4つ。この外側(山科-近江塩津-米原-草津、草津-柘植-木津、奈良-高田、高田-和歌山-天王寺)が最長ルートとして確定。
天王寺から北の大阪環状線は、現時点で西九条→大阪or鶴橋→京橋の2ルートがあるがここは保留。
木津-奈良間では天王寺を経由できない為、自動的に木津-放出-久宝寺-奈良ルートが確定。
③京都-加島、尼崎-天王寺のルート選定、
京都から南、奈良線にルートを取るとそのまま木津で先ほど確定したルートに当る。よって京都-新大阪が確定。新大阪から加島まではおおさか東線・鴫野・JR東西経由がこれまで選んだ路線と接しない唯一のルートでこれも確定。
先ほど保留とした天王寺以北尼崎までについて、2通りのルートのうちこれまで選んだ路線と接しないのは西九条・大阪経由のみ。
これら条件により、上のルート完成。
3月16日ダイヤ(土日ダイヤ)で実際行程をシミュレーション。
塚口6:05発─普通 福知山行→谷川 7:32着
谷川 7:42発─普通 西脇市行→西脇市 8:12着
西脇市 8:24発─普通 加古川行→加古川9:09着
加古川 9:22発─新快速 敦賀行→大阪 10:13着
大阪 10:24発─紀州路快速和歌山行→和歌山 11:54着
和歌山 12:55発─普通 奈良行き→奈良 16:13着
奈良 16:24発─直通快速新大阪行き→放出 17:02着
放出 17:25発─快速 木津行き→木津 18:19着
木津 19:07発─大和路快速 加茂行き→加茂 19:13着
加茂 19:24発─普通 亀山行き→柘植 20:17着
柘植 20:20発─普通 草津行き→草津 21:15着
草津 21:23発─新快速 長浜行き→長浜 22:10着
長浜 22:18発─普通 敦賀行き→近江塩津 22:41着
そう、実はこの最長ルート(塚口→加島)、ダイヤの関係上終電までにゴールできない。逆の行程で試しても同じ。
次に発着駅を立花と塚本に変更した下記ルートは。
立花 6:03発─普通 西明石行→芦屋 6:13着
芦屋 6:15発─快速 網干行き→加古川 7:11着
加古川7:17発─普通 西脇市行き→西脇市8:15着
西脇市 8:19発─普通 谷川行き→谷川 8:50着
谷川 9:09発─特急こうのとり8号 新大阪行(※)→尼崎 10:14着
尼崎 10:24発─普通 四條畷行き→鴫野 10:46着
鴫野 10:53発─普通 新大阪行き→新大阪 11:06着
新大阪 11:20発─新快速 敦賀行き→近江塩津13:02着
近江塩津13:07発─新快速 姫路行き→草津 14:22着
草津 14:57発─普通 柘植行き→柘植 15:40着
柘植 15:42発─普通 加茂行き→加茂 16:35着
加茂 16:41発─大和路快速天王寺行き→木津 16:47着
木津 16:56発─快速 新三田行き→放出 17:47着
放出 17:56発─普通 久宝寺行き→久宝寺18:12着
久宝寺 18:16発─快速 奈良行き→奈良 18:45着
奈良 19:25発─普通 王寺行き→高田 20:12着
高田 20:18発─快速 五条行き→五条 20:47着
五条 20:52発─普通 和歌山行き→和歌山 22:18着
和歌山 22:31発─普通 天王寺行き→日根野 23:01着
日根野 23:02発─関空快速 天王寺行き→天王寺 23:36着
天王寺 23:40発─普通 弁天町・西九条方面→大阪 0:00着
大阪 0:13発─普通 西明石行き→塚本 0:16着
(※特急券は大回り乗車とも併用可能)
うまく収まる。日は跨くが終電なら普通乗車券は効力を持つ。
つまり行程も含め実際に可能な大回り乗車:最長ルートは立花→塚本に。総距離を算出すると748.0kmという結果が出る。
これはダイヤ改正前の大回り乗車の最長経路、総延長738.9kmの内訳。今回のダイヤ改正で大回りできる距離が理論上9.1km伸びる。