神の木の語りを聞きて飾焚く 稲葉 朱灯
小さな村であるが、こじんまりした氏神さまには少なく
とも4~5百年の伝統が受け継がれており、幾つかの
年中行事が連綿と続いている。
今年も正月行事としての左儀長が行われた。ささや
かな櫓を組んで松のとれた飾りを焚くという質素な
ものであるが、境内には年代不詳のご神木が生い茂り、
神々しい雰囲気がうれしい。
大木の老杉からはどことなく氏子たちの平安を見守っ
ていてくれている雰囲気がつたわってくる。
そして会話をしてくれているように風の音が聞こえる
のは不思議なことである。
2013/2/1 vol. 174
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