はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

ほうせんか

2006-09-27 21:17:32 | Weblog


 鳳仙花咲きつゝ種を吐きにけり    萌人



はや9月も終りに近づきました。さしもの暑さも
めっきり勢いがなくなり、朝晩の涼しさにはハッと
します。

犬に散歩をさせながら裏道を通るとあちらこちらに
秋の草花が咲いています。その中にことさら際立つ
赤をかざしているホウセンカが目立ちました。

花が終わると種袋を育てながら上へ上へと花を咲か
せて行きます。犬がふれるとその種袋が音をたてて
はじけるさまは実に不思議です。

06/09/27  No.66

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2006-09-17 21:24:30 | Weblog
山内に萩の乱舞や瑞源寺     朱灯


しきりに台風情報が流れている17日、もし明日が
ないとすれば・・と思うとどうしても今日見ておかね
ばと足羽1丁目の瑞源寺へ車を走らせました。

瑞源寺は福井藩主松平家の菩提寺で、 臨済宗、
妙心寺派の禅寺です。五代昌親が1674年に鯖江の
吉江から移築したものと伝えられます。

現在の住職が挿し木をしてその数を増やし、福井の
萩の名所に仕立てあげたのです。さすがに見事なも
ので一目見ようと市民が入れ替わり訪れていました。

06/09/17 No.65

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名月

2006-09-10 20:56:59 | Weblog

 月見客揃ふ二階の騒がしく    朱灯


中秋の名月の9月8日は例年になく好天気、何年ぶりかで
みごとな名月が観賞できました。去年もおととしも 雨に
たたられて見れなかっただけに久しぶりに興奮しました。

足羽山の茶屋の二階を借りきって、女性を中心の俳句会
を開きましたが、その中に風雅な人がいて 芒などの秋草
を活けサトイモや茄子を持参して卓を賑わしてくれました。

ほどなく松の茂りの合間から見事な月が顔を見せてくれ
ました。そんな時間になっても法師蝉が鳴いていて いっ
そう 月見の雰囲気を盛り上げていました。

06/09/10 No.64

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女郎蜘蛛

2006-09-07 10:39:03 | Weblog



 女郎蜘蛛威嚇の縞をきはだたす   朱灯

久しぶりに朝倉遺跡へ吟行に行きました。西山光照寺跡の
石佛群をしみじみと拝観して、1600年代に栄えた朝倉一族
の権力と栄華を想像して感慨深いものがありました。

こわおもての仏にまじって、いかにも柔和なお顔の仏もい
くつか見られ、400年を経ていまなお残る当時の息遣いを
紅葉のはじまった桜を吹く風にしみじみと感じました。

ふと見ると等身大のやや欠け落ちたお顔の仏に、きらきら
光って蜘蛛の囲がありました。たどっていくと大きな女郎
蜘蛛がこちらを警戒しているのです。


06/09/07 No.63

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