紅葉明り

　天平の栄華に紅葉明りかな　　　　朱灯

11月も終りに近い奈良の古刹を旅してきた。さすがに奈良には古への都を彷彿とさせる古寺が多い。町中を散策すればいくつもの寺院に行き着く。

元興寺の塔跡が残る庚申堂を尋ねて来た。かっての興福寺五重塔跡だといわれる礎石を見てきたが、今はただ5、6個が残るのみである。

その礎石は櫻の落葉に埋もれていてその昔の栄華を偲ぶにはあまりに切ないものであったが、それだけに落葉の明るさはひとしお歴史の重みをうったえていた。


09/11/22　　Vol, 146

案山子

　仰向けに仕舞はれ案山子眠りけり　　　　朱灯


あたりまえの事だがこのところ急に寒くなってきた。農家にとってはそろそろ冬支度の季節になった。庭木の囲いや農器具の片付け、里芋、大根などの取り入れなどつぎから次へと作業がめじろ押しだ。

農舎を片付けて幾種類もの農器具を順序よく並べ、少しでも広く使えるようにするのもかなりな作業である。あれもこれもと整理して大事なもの不要なものと仕分けするのもこの時期である。

この頃、農家の外敵は猪や猿、烏などになってきて電気柵やネットなどが予防対策の中心になってきたが、形のおもしろい案山子などにも効果を期待して立てられる。

収穫が終って片付けるもののなかに案山子があった。それも残しておこうとていねいに寝かせてあるのだ。

（写真はHPから拝借しました）


09/11/6　　Vol.　145

案山子

　仰向けに仕舞はれ案山子眠りけり　　　　朱灯


あたりまえの事だがこのところ急に寒くなってきた。農家にとってはそろそろ冬支度の季節になった。庭木の囲いや農器具の片付け、里芋、大根などの取り入れなどつぎから次へと作業がめじろ押しだ。

農舎を片付けて幾種類もの農器具を順序よく並べ、少しでも広く使える
ようにするのもかなりな作業である。あれもこれもと整理して大事なもの不要なものと仕分けするのもこの時期である。

この頃、農家の外敵は猪や猿、烏などになってきて電気柵やネットなどが予防対策の中心になってきたが、形のおもしろい案山子などにも効果を期待して立てられる。

収穫が終って片付けるもののなかに案山子があった。それも残しておこうとていねいに寝かせてあるのだ。


09/11/6　　Vol.　145