九階の病窓よぎり鳥渡る 稲葉 朱灯
このほど嬉しくもない体験をした。
というのは生まれて始めて救急車のご厄介に
なったことである。
もともとあまり健康な方ではなかったが、
とりたてて病気をしたことがないのが取り柄で
70歳になるまで医者のお世話にならずに過ご
してきたのだが、このところ体力が衰えてきた
のか1年おきに入院をくりかえすすようになって
きた。
タクシーにさえ乗ったことがないのに、まさか
救急車のお世話になるとは思いもしなかったが、
加齢からくる体調の変化は予想をこえるものが
あり、もう侮りはゆるされない。
しかしこの体験によってわが国の治安のよさと
とか、社会保障の充実したことへのありがたさを
つくづくと味わい、その幸せを本当に実感した
ものである。
2012/10/20 vol. 171
このほど嬉しくもない体験をした。
というのは生まれて始めて救急車のご厄介に
なったことである。
もともとあまり健康な方ではなかったが、
とりたてて病気をしたことがないのが取り柄で
70歳になるまで医者のお世話にならずに過ご
してきたのだが、このところ体力が衰えてきた
のか1年おきに入院をくりかえすすようになって
きた。
タクシーにさえ乗ったことがないのに、まさか
救急車のお世話になるとは思いもしなかったが、
加齢からくる体調の変化は予想をこえるものが
あり、もう侮りはゆるされない。
しかしこの体験によってわが国の治安のよさと
とか、社会保障の充実したことへのありがたさを
つくづくと味わい、その幸せを本当に実感した
ものである。
2012/10/20 vol. 171