はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

妻の旅

2006-06-29 21:43:05 | Weblog

 06/06/29  No.51


梅漬けて妻は二泊の旅支度   朱灯

このところ妻は山菜取りから始まって自家用菜園の
手入れなどに、かなりな時間をかけていた。かなり
体力的に無理を重ねていたと思う。

このところその妻がお付き合いをしている、同業者
の「かあちゃんの会」で小さな旅をすることになった。
年に一度か二度の楽しみなのである。

さて日取りが近づくと遣り残している仕事が意外と
多く、あれをどうして、これをこうしてとかなり忙しい
のだ。その一つに梅を漬ける仕事は大切なのだ。







花菖蒲

2006-06-22 22:37:31 | Weblog
06/06/20  No.50


 往路帰路柵にしたがひ菖蒲見る  朱灯

家族で北潟の花菖蒲園へ遊びに行った。
少し暑かったが北潟湖から渡ってくる風に癒され
ながら、満開の菖蒲園で時間を忘れた。

会場ではいろんなイベントが行われていたが、花
よりダンゴ、焼きイカなどを賞味しながら童心に
帰ってひとときを楽しんだ。

ひとつ気になったのは訪問者に気前よく株ごと掘り
起こして販売してくれることだった。もちろんうれしい
のだが明日の客には申し訳ない気がした。






毛虫

2006-06-12 21:47:39 | Weblog
06/6/12  No.49


 急ぐかに見へて毛虫の葉を出でず  朱灯

昨日の日曜、山仲間と勝山の報恩寺山へ登ってきた。
1650メートルほどのやさしい山だったが、いささか息が
切れて歳を感じたものだった。

お天気もほどよかったので、頂上でのお弁当は何よりも
うまかった。下山の途中「山荷葉」(さんかよう)の葉に
毛虫が動いているのを見た。

それはいかにも可愛いもので、せかせかと動いているの
だが一枚の葉の上を行き来しているだけなのだ。なぜか
自分らのやっている事と大してかわらないような気がした。





みやこ忘れ

2006-06-04 17:19:29 | Weblog

06/06/04 No48


 家寂びて取り残されし春野菊  朱灯


このところ町と田舎の格差がずいぶん開いてきて、
あるなどはほとんど空家になっているところが
が多い。

ご時世とはいえ ふと悲しくなる。 山村ではかなりな
旧家と思える大きな家にも人影が見えない。若い世代
が惜しげもなく古里を捨てていくのだ。

そんなお屋敷のまわりには、「都忘れ」が 群生して
いた。この花はあまりにも清楚なので都から落ちて
きた人が都を偲んでつけたといわれるが、今は逆だ。