底冷の村に葬の昨日今日 朱灯
大寒の21日を境に北陸地方の寒さがきびしくなった。正月につづいて2回目の寒波が居座って動かなくなってしまったのだ。こんなとききっと身近に訃報が重なるものである。
最近ごく親しくしていた句友が風邪で入院中、肺炎を併発して突然意識がなくなり、家族の必死の看病もむなしく68歳で急逝してしまった。ほとほと残念でならない。
いまごろの厳しい寒さとか、真夏の暑さが続いた時にはきっと体調の悪いお年寄りなどがいつも犠牲になるものである。それが無常というものかも知れないが、やりきれないものがある。
08/01/29 VOL 97