はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

スペイン4

2008-08-30 22:23:26 | Weblog


 ステンドに炎暑の気配メスキータ   稲葉朱灯

スペインで一番印象に残ったのは コルドバの メスキータと、 バルセロナの聖家族教会であった。それは日本にはない歴史の深さと信教の壮大さ、とにであった。

メスキータはその規模の大きさでも度肝をぬかれたが、イスラム教とキリスト教の、いわゆるモスクと礼拝堂が一つの建物の中に混在していることでもあった。

「円柱の森」と表現されるおびただしい馬蹄形のアーチが無数に林立していて、やや薄暗い雰囲気がとても荘厳に感じられた。そして外部の猛暑をうそのように遮っていた。


08/08/30  Vol. 114




スペイン3

2008-08-17 17:55:20 | Weblog


 国境もオリーブ畑きりもなや    稲葉朱灯

スペインといえばオリーブ、フラメンコと闘牛であるが、ドン・キホーテでも名が通っている。果てしないオリーブ畑を車窓に見てラ・マンチャ地方へ着いた。

途中で発電用の小振りな風車をいくつも見たが、ここには私たちのイメージにある粉引きに使われたという古風な風車が保存されている。

実際に見ると、あ・コレだと納得だがいかにも現実ばなれを感じる。なんでこんな物が廻るのだろうかと思う。先人の知恵が受け継がれている。



08/08/17  VOl. 113



スペイン

2008-08-10 15:37:01 | Weblog

 闘牛の国の宮殿金魚玉    稲葉朱灯

スペインは今でも王政の国で王様が居る。もちろん象徴としての王である。そこで幾つかの宮殿を見てきた。いづれも歴史のある古城であり日本の城とは異なった素晴らしさがある。

木の文化が日本の文化であるとすれば、スペインは石の文化である。その荘厳さもさることながら、色彩の鮮やかさに圧倒される。そんな宮殿に「和金」が飼われているのに愕いた。

この写真はミハスという町の風景だが、白い村と紹介されるだけあって町中の家が白一色である。これも驚きだが観光に徹していて、このような飾りつけた馬が客を誘っていた。



 08/08/10  Vol. 112