はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

かやぶきの里 北山

2007-11-22 17:22:01 | Weblog


 かや葺きの村すっぽりと大小春   朱灯

かやぶきの端正な入母屋つくりが立ち並ぶ、京都府美山
町北村へ行ってきた。広大なブナの原生林「芦生の森」を
背景に日本の原風景を凝縮した集落である。

京都と日本海の玄関口若狭小浜との中間に位置するので
建築や生活文化にはいろいろな地域の影響がみられる。
現在19世紀中ごろの建物が18戸保存されている。

古いものでは江戸時代に建てられた北山型ものがよく特徴
を伝えているが、一旦は失いかけたものを復元したりして
今、美山町自然文化村として脚光を集めている。


07/11/22  Vol.92




紅葉

2007-11-14 21:41:48 | Weblog


 対岸に燃へ移りたる谷紅葉        朱灯

新潟県の弥彦村へ行ってきた。わずか8千人の小さな
村でありながら、年間2百万人の観光客がおとづれる
という全国でもまれな観光地である。

市町村合併の波にも飲み込まれず、自主運営できる自
治体はそうざらにない。弥彦村はまづ首都圏からの交通
アクセスにめぐまれていることが大きい。

そして中心となる荘厳な弥彦神社の存在が大きい。また
四季を通じて多彩なイベントを打ち出し、常に若い観光
客の誘致に熱心だ。今、もみじ谷の紅葉が特に美事だ。


07/11/14  Vol. 91





菊人形

2007-11-08 17:18:26 | Weblog


 菊人形仰ぐは涙顔ならん   朱灯

今年の最終日に武生の菊人形を見てきた。お天気がよかったので
大変な人出で賑わっていた。なにより眼をひいたのは愛好家が
出展したみごとな作品の多さだった。

見流館は以前より規模が小さくなり少しさびしかっが、出来栄えは
なかなかのものであった。今年のテーマはおなじみのNHKの大河
ドラマ「風林火山」で、およそ10シーンほどだった。

なにより人形の顔が印象的だった。勇壮な場面、悲壮なシーンなど、
活きいきとその顔に出ていて、しばし観客の足を止めていた。
最終日とは思えない菊のあざやかさも見事であった。


07/11/4  Vol. 90