はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

夏あかね

2011-07-21 21:14:41 | Weblog

 夏あかね睦むに風の囃しけり   稲葉 朱灯

このほど地区の公民館で「里地・里山に生息する動植物を守る会」を結成、めっきり見られなくなった「八丁トンボ」などを探しに休耕田などの湿地を見てまわった。

県の指導員のアドバイスを受けながら、いろいろな植物や昆虫、水中動物などの生息実態を調査して貴重な体験をしてきた。

普段は気もつかなかったが、農薬のかかっていない湿地の草の間に八丁トンボが生息しているのを確認して、うれしくなってしまった。


11/7/20 Vol. 173





エゴの花

2011-07-08 16:28:47 | Weblog


 疎みつつ 風の動けり えごの花    稲葉 朱灯

この花の咲くころは梅雨の真ん中あたりなので、ともかく過ごしにくい時期である。まったく風がなく首すじなどに じっとりと汗がまといつく嫌な季節である。

それでも微かな風が出て一陣の涼をくれるときがあり、救われるような瞬間がある。なんだか いやいや空気が動くといった感じである。

この木は谷川のほとりとか、すこし日陰なところに多いような気がする。そしてこの花が散るころにようやく梅雨が明けるように思える。すこし可憐な花ではある。


11/07/07  Vol. 172