校舎建つ故の休耕水温む 朱灯
麦の芽の緑が際立ってきた。目を移すと早咲きの菜の花が
ちらほらと咲き出した。季節の移ろいはほんとうに早い。
今日だって燕が飛んでいるのをたしかに見た。
さくら前線はもう京都まで来たという。足羽川堤防の桜が
満開になるのももう間もなくだ。そして入学、就職と、いよ
いよ若者の季節が始まる。
一方、未曾有の老人大国となりつつある日本列島に、さまざ
まなひずみが顕著になってきた。後継者のいなくなった農村
は特に押しやられていく。至るところに休耕田が目立って来た。
06/03/27