はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

灯篭流し

2011-08-29 17:44:59 | Weblog

 流灯のよろけるひとつ吾に似て    稲葉朱灯


先祖の霊を慰めるお盆の供養に、霊迎(たまむか)へ
とか霊送(たまおく)りという行事がある。

いづれも先祖の御霊を自分の心の家へ招きいれて、
過去のことを思い返しながら家族の安泰に感謝する
ものである。

門火(かどび)を焚いて霊を迎える「迎火}に対し川や
海に灯りを入れた灯篭を流し、ご先祖様の霊をお送り
する「霊送り」の行事である。

お盆を過ごした御霊は灯篭に乗ってまた黄泉の世界
へ戻っていくと信じられている。


11/8/28 Vol. 155


灯篭流し

2011-08-29 15:56:23 | Weblog

 流灯のよろけるひとつ吾に似て    稲葉朱灯


先祖の霊を慰めるお盆の供養に、霊迎(たまむか)へ
とか霊送(たまおく)りという行事がある。

いづれも先祖の御霊を自分の心の家へ招きいれて、
過去のことを思い返しながら家族の安泰に感謝する
ものである。

門火(かどび)を焚いて霊を迎える「迎火}に対し川や
海に灯りを入れた灯篭を流し、ご先祖様の霊をお送り
する「霊送り」の行事である。

お盆を過ごした御霊は灯篭に乗ってまた黄泉の世界
へ戻っていくと信じられている。


11/8/28 Vol. 155




真葛原

2011-08-16 11:27:25 | Weblog


 戦後史のなほ続きをり真葛原     稲葉 朱灯

66回目の終戦記念日が巡ってきた。あの日の絶望の記憶が今の日本の現実と重なることが、2つある。
1つは地震によって原野と化してしまった東北地方の悲惨な風景であり、きびしい環境に耐え抜いている市民の表情である。2つ目は千年に一度といわれる想定外の大津波によって破壊されてしまった東京電力の福島原電のことである。

地震による災害はあくまで「天災」であり、これはあきらかに「人災」であったあの大戦とはっきり違うところである。しかし原子力発電所のもたらした災害は、避けようもなかった「人災」によるものではなかったか.. という事である。

放射能漏れという想定外の問題に進展して、あの原爆による広島、長崎の大悲劇を再現してしまったことである。でも、これは誰かに罪を問うということが出来ない事象なのではなかろうか。この上は国民全体で助け合いながら、復興をなしとげ次世代に誇れる行動をとらなければ、はかり知れない悔いを残すことになると思う。


11/8/15  Vol. 154