はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

春山登山

2008-04-30 15:23:57 | Weblog


 勝どきのこぶしに似たり夏わらび   朱灯


結成して来年が10年目にあたる山歩会の月例登山に参加した。登山といっても近場で4~500メートルの山だが、昔から「城山」といわれていて、ただ眺めていただけの山である。

登山道は地元の人の手入れが行き届いていて非常に気持がよかった。意外に早く頂上に着いたが、城があったと云われるだけにかなり開けていて、遅咲きの桜などが咲いていた。

日本海が眼下にあり近隣の集落なども見渡せて、要塞としては格好な位置にあると感じた。草むらには蕨なども見つかり小さな拳がさながら勝鬨をあげているようにも見えた。


08/04/30  Vol. 104




初桜

2008-04-17 21:24:39 | Weblog


 校門はかって裏門初桜   朱灯

近年は桜の開花が早まり、50年ほど前と比べると1週間は早くなったようだ。「桜の咲く校門をその花に祝福されて・・・」と、入学式の様子を作文にするのが定番だった。

地球温暖化の影響とかで桜の開花は年々早くなっているそうだが、やはり桜は新入生にとって希望を感じさせる何かをもっている門出にふさわしい花だ。

自分の入学したかっての国民学校は幾度か立て替えられ、現在はすばらしい校舎になっているが、今は正門が東西正反対になっている。そこには若い桜が花をつけていた。


08/04/15  Vol. 103




タンポポ

2008-04-07 22:02:26 | Weblog


 たんぽぽやまこと少年老い易し   朱灯

すっかり春が整ってきた。それもある日突然のように・・だ。自然は自然に移り変わっているのだが、凡人にはそれが突然のように思えるのだ。

花だよりに気をとられて足元には疎かだったので気付かなかったが、何やかやの野草がちゃんと花をつけている。なんて素晴らしい季節なのだろうか。

タンポポにも日本固有のものと外来種のものがあるそうだがやはり和製がいい。少年のころから遠慮ぎみに咲く大和タンポポが好きだったが、それは今も変わらない。


 08/04/07  Vol. 102