はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

左儀長

2013-02-11 11:11:15 | Weblog


   神の木の語りを聞きて飾焚く    稲葉 朱灯

 小さな村であるが、こじんまりした氏神さまには少なく
とも4~5百年の伝統が受け継がれており、幾つかの
年中行事が連綿と続いている。
今年も正月行事としての左儀長が行われた。ささや
かな櫓を組んで松のとれた飾りを焚くという質素な
ものであるが、境内には年代不詳のご神木が生い茂り、
神々しい雰囲気がうれしい。
大木の老杉からはどことなく氏子たちの平安を見守っ
ていてくれている雰囲気がつたわってくる。
そして会話をしてくれているように風の音が聞こえる
のは不思議なことである。

2013/2/1  vol. 174