稲刈り

　　早稲刈りの田へ届きたる氷菓かな　　　　朱 灯


春から始まって今年の天候は異常つづき、とくに盆過ぎの
残暑の厳しさは例外である。連日35度の猛暑が 2週間以
上続くのは昭和36年以来だそうだ。

この暑さの中での稲刈りは機械化された現在でも大変な
ことである。まして50年前では手作業であったから、想像
以上にきびしかったと思う。

家族がお茶の差し入れをするが、お茶ぐらいでは渇きが
癒えない。冷たいアイス菓子でないとだめなのだ。



10/8/28　　Vol, 157

ゴーヤ

　ネット棚使いつくしてゴーヤ蔓　　　　朱灯


このところの猛暑で一番元気がいいのがゴーヤで
ある。流石に南国の植物だけあって暑ければ暑い
ほど枝葉を茂らせてくる。

この元気を見習いたいが、さすがにこの暑さには
昼も夜もほとほとまいってしまう。若者はともか
く老体にはこたえる。

わが家のゴーヤ棚も元気のいい蔓が延びて、もう
そのスペースを使い切ってしまった。朝晩散水を
しているが、これが一番のごちそうらしい。


10/8/2　　　Vol.156