つれづれなるままに・・・☆

関俊彦さん・中居正広さん・SMAP・高岩成二さん等々の話題から日常まで取りとめもなく。
毎日書く事だけを目標に☆

千秋楽♪&感想☆

2011-11-13 23:16:38 | お芝居・イベント・コンサート・公録
本日、行って参りました、ドラマティック・カンパニー公演『きらら浮世伝』千秋楽!
いっやー・・・やっぱりスッゴク面白かったです♪
緩急、喜怒哀楽、ホントにスピードがあって楽しかった。
以下はオイラ個人の感想でございます☆
誤字脱字以外の苦情・批判等はご遠慮させて頂きます。
・・・お芝居の感想にしては、久々に長い気がす・・・(こら)。



関俊彦さんが演じられたのは、蔦重・重三こと蔦屋重三郎。
夢と野望と自分の目だけを頼りに、裸一貫からのし上がって行く。
吉原生まれで、父親の顔を知らず学もなく、最初から金を持ち合わせていたワケではない。
自分の目と、戯作者(げさくしゃ)や画家を始めとした他人との繋がりで、改革の波に荒れ狂う時代を生き抜いた男。
そんな人物を、時に弱弱しく時に情けなく、けれど強かに演じられていました。
結構気が短くて喧嘩っ早い(実際は啖呵切ってジャレるくらいまででしたが)んですけど、その時の口調といい声のトーンといい、常の喋り口調ももちろんですが特に個人的にツボりました。
「一生“期待の新人”やってろよ」とか。
「てめえのそのツラ良く観てから写楽に文句言いやがれ」(←こっちの文言はチョット自信ない)とか。
台詞も出番も本当に多く、1人で喜怒哀楽の全てを表現して見どころも沢山。
この役とよばちゃん(岸野組)を平行に、しかもどちらも全力投球で稽古されていたという某方、凄過ぎます☆

もちろん、他のキャストの皆様もホントに素敵でしたv
中尾隆聖さんは武士でありながら戯作の道をひた走る恋川春町を、飄々と可愛くカッコ良く演じられており、流石圧巻の一言。オイラ如きが何も言う事はありますまい、素敵過ぎます。
小田木美恵さんのお篠は、純粋に真っ直ぐに重三を愛しながらも悩み傷付き迷いながら生きていく遊女で、哀しくも可愛らしい女性を演じておられました。
堀本等さん演じられる初鹿野は、ある意味では武士の代表という役柄で、頑なで誇り高く、冒頭粋人を気取ろうとするも結局は武士として幕府の「ご改革」の象徴になっていく存在で、ある意味で版元や画家・戯作者の敵を一手に演じられるワケで、その存在感たるや凄いなと。
川島得愛さんは喜多川歌麿となる勇助を、生意気さや傲慢さもありながら直向きに情熱的に演じられていて、個人的には今まで拝見した中で一番好きな役でした。
酒井哲也さんの太田南畝はとても懐の大きな心広い人というイメージで、武士として役人に抜擢される事で戯作の道からは足を洗いますが、それでも重三たちの良い仲間であり続け、「居残り左平次」の大政の時も思いましたがこういう役柄が特に好きだなぁと。
伝坂勉さんの山東京伝こと伝蔵は、重三を「あにき~」と慕う役どころで、戯作者として名声を勝ち取るけれど、気が優しくて義理難く、おこがましい言い方ですが似合ってらっしゃるなあ、とつくづく☆
関根宏次さんの鉄蔵は後に葛飾北斎となる人物で、けれど彫師見習いとして思うように生きられない自分自身に腹を立て、周りと(ある意味一方的に)衝突しながら成長する役どころで、でも純粋で苦しみながらも逞しく生きようとする様はとても共感を抱き易く、時として震えがくる事も。
斉木香さんのお菊は元々お篠の同僚だったのですが年季があけて伝蔵と一緒になる女性で、強くありながら愛する人を守ろうとする役どころで、激しく熱く優しく一途で、可愛くてグッと惹きこまれました。
河野智之さんの西村屋は重三の先輩にあたる版元で、重三を蔑み嫌味な役なんですけど、それが憎み切れないのはやはり河野智之さんのなせる業ですよねぇ。
今回の演出家でもある水下きよしさんの中山富三郎は歌舞伎の立女形で、写楽の描いた自分の絵を観て耕書堂に文句を言いに来る役なんですが、出番は短いモノの本当に・・・卑怯(笑)。今日なんて白塗りで出てくるし(少なくともオイラが観た別の回は、白塗りはなかった・笑)☆
流石に全員は書ききれないのですが、波岡晶子さん・本美奈子さん等々、本当に皆さん素晴らしかったですv

こちらは元々1988年に横内謙介先生が書かれた本だそうですが、配役の妙か演出の業か、まるで当て書きされてるような。
今までオイラが拝見したDC作品とは若干毛色が違う印象はありますが、それ故にDCの奥行きの広さが実証されたのではないかと・・・って生意気だなあ、オイラ(笑)。
今回限りとは言わず、是非またDCで拝見したいなと思いました。

DC千秋楽恒例のキャスト紹介・・・は今回なくて、挨拶時には結局中尾隆聖さんと関俊彦さんと水下きよしさんのお3人だけで花束贈呈(この時だけ小田木美恵さんがご登場)から3本締めまで行い、アンコールの時は男性陣だけでご挨拶、という状態でしたな。
・・・うーむ、キャスト紹介、観たかった・・・。


スケジュールの問題か劇場の日程的な問題か、今年は例年に比べて上演期間が短かったのですが、やっぱり物足りないよな~(苦笑)。
20周年企画第一弾が今回で、来年が第二弾であり20周年該当年、そして10周年時同様3本立てという事で再来年も時代劇だそう。
今から次回に思いを馳せるのは流石に早い気もしますが、でもでもヤッパリ楽しみでっす♪




最後になりましたが、本日の上演前からご一緒して下さいました皆様、ご挨拶させて頂きました皆様、有難うございました!
残念ながら、今日はお会い出来なかった方もいらっしゃいましたが。
また次回、宜しくお願い致しますv
コメント
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